ファンドレイジング道場

民間非営利組織(NPO)や社会起業家のファンドレイジング(資金調達)についての考え方、アイデア、事例などを発信しています!

カテゴリ: ファンドレイジングのトレンド

さて、2011年のファンドレイジング。何が起こって何が変わったのか。2011年末現在の10大ニュースとは・・・?

1位 寄付税制の改正がついに実現

   なんといっても、税額控除50%、日本版プランドギビング信託など大きな変化が生まれました。10万
円寄付して、5万円近く還付される制度は、世界トップクラスです。

2位 震災寄付をした人が7-8割に達する

   各種調査でも、今回の震災では7-8割の人が寄付しているという数字がでています。日本の有史上、これだけの人が一斉に寄付したことは なかったのではないかと思います。孫さんの100億円寄付も圧  巻でした。

3位 タイガーマスク運動が全国的広がりに
   
   2011年は、タイガーマスク運動で幕をあけました。忘れてました?これも、凄い件数でした。ランドセル
を孤児院とか福祉施設に寄付する運動が広がりました。

4位 JustGivingが8億円突破へ

   設立してまだ2年にならないのに、8.2憶、4600人のチャレンジャーが生まれています。
   これって、既に年間300億円の寄付を仲介する本家の英国のJustGivingの創設時よりもハイスピー
ドな成長です。

5位 日本初の英文寄付白書「Giving Japan2010」創刊
  
   世界に発信する英文寄付白書、ついに創刊しました。日本初の英語版寄付白書です。
   http://jfra.jp/2011/05/31/gj_english/

6位 日本初のファンドレイジング行動基準発表
   
   ファンドレイジング日本2011で、日本で初めての「ファンドレイジングする側」の行動基準が採択され
ました。
    http://jfra.jp/2011/02/07/koudoukijun-2/

7位 あしなが育英会、世界ファンドレイジング大会ファイナリストへ
  
   前回の日本ファンドレイジング大賞受賞団体のあしなが育英会。
   世界ファンドレイジグ大会のファイナリストになりました。(大賞はとれませんでした。残念!)
   次こそ、世界一を目指して! 日本ファンドレイジング大賞の
   締切は12月31日です!http://jfra.jp/2011/11/02/3fr_taisho/

8位 認定ファンドレイザー資格制度・必修研修募集開始

   いよいよ来年2月に研修が開始し、来年6月から認定試験のはじまる「認定ファンドレイザー制度」。既に300名近いお申込みがあります。
  

9位 全国各地でファンドレイザー養成講座がはじまる
 
  今年は、「新しい公共」支援事業の関連もあり、全国で 「ファンドレイザー養成講座」が目白押しでした。隔世の感あるなあ。

10位 子どもの寄付教育、ひろがりはじめる

   日本ファンドレイジング協会の「寄付の教室」も32教室でモデル事業を展開し、フィランソロピー協会の「ペニーハーベスト」など、寄付教育のモデルが広がり始めているのも、2011の動きです。

2012年の1年を振り返って、日本ファンドレイジング界の10大ニュースといえば・・!?

1位 認定ファンドレイザー資格制度始動!必修研修受講者数約600名へ!

 2012年はなんといっても、ついに日本でも認定ファンドレイザー資格制度がスタートしたこと。
 2012年末までの1年で認定ファンドレイザーを目指して必修研修を受けた方が600名を超えてきました。
 詳細は日本ファンドレイジング協会のサイト http://jfra.jp/cfr/

2位 あしなが育英会玉井会長、世界ファンドレイジング大賞受賞!

 年に一度、60ケ国から1000人のファンドレイザーが集うInternational Fundraising Congress。
 そこで表彰されるGlobal Fundraiser of the Year にあしなが育英会の玉井会長が選出!
 なんといっても過去800億円の寄付を集めるムーブメントをつくった功績です。

3位 「2014年から休眠口座を活用する」閣議決定実現(7月)!

   毎年800億円新たに発生する休眠預金(10年間以上放置された預金。現在は銀行の利益に計上さ   れています。)の社会貢献活用へ大きな一歩が実現しました。2014年の活用に向けて、休眠口座はこれ  からの可能性です。 www.kyumin.jp

4位 クラウドファンディングREADYFOR?が急成長。JustGivingも9.7億円とオンラインギビングが新たなステージへ

  「オンラインの寄付集めは盛り上がらない」と言われたのも今は昔。クラウドファンディングやJustGivingなどが大きな支援の輪を広げています。これも2012年の大きなトピックでした。

5位 仮認定NPO法人制度スタート!(4月)
 
 4月からついに仮認定NPO法人制度がスタート。世界的にもめずらしい、「仮」認定がもらえる制度です。
 寄付控除のステイタスがどの団体だってもらえる社会についになりました。

6位 寄付白書2012(震災寄付決定版)12月発行。約6000億円の震災寄付。
     
  寄付白書2012が震災寄付の決定版として発行されました。→購入は http://p.tl/NQw3
  日本人の76%、6000億円の寄付があったんですねえ。

7位 全国各地で市民ファンドが設立。

  2012年は、新しい公共の施策の効果もあり、全国各地で市民ファンドが急増した年でもありました。
 今や、全県といってもいいくらいにできてきています。
  

8位 ソフトバンクのチャリティホワイト(任意で月10円を被災地支援に寄付する仕組み)利用者数が70万人越え。

  ソフトバンクが加入者に「寄付の機会」を提供する仕組み。(その後100万人も突破)
  任意参加型の寄付の機会としては、参加者数が桁違いにスゴイ。

9位 東京マラソン2012のチャリティランナー等による寄付総額、1億8000万円越え

   2011(7300万円)の2倍以上の数字です。東京マラソンを契機に全国のマラソンの「チャリティ化」が進   むようになりました。

10位 ファンドレイジング日本(2月)2012,700名越え。

   東京で開催されたファンドレイジング日本2012は700名。ファンドレイジング高知(3月)も300名を超える参加者が集結!日本でのNPO関係者向けの研修カンファレンスとしては、最大規模になりました。
(ちなみに、ファンドレイジング日本2013は1000名が参加しました)

いろんなことがあった2012年。みなさんにとってはいかがでしたか?
(数字等は基本的に2012年12月現在です。一部それ以降の数字を追記しています)

この数年、大きな成長と変化を遂げてきたファンドレイジング業界。

では、これから起こることってどんなことがあるのでしょうか?

私たちは、次の5つのことがとても重要な「起こる・起こす変化」だと思っています。

第一のポイント 相続での寄付が伸びる

2013年は、なんといっても相続税の増税が重要なテーマになります。
そのことがあるために、2013年に入ってから、やけに「相続特集」の雑誌が多いと思いませんか?
ここで抑えるべき数字は3つ。

年間の相続発生額は40-50兆円ある。
40才以上の人の21%は相続の一部を寄付してもいいとおもっている
しかし、遺言を書く人は日本人の1割にしかすぎない。

つまり、可能性はあるが、そもそも遺言を書かない日本人である限り、相続寄付は起こらない・
ということがあるんです。最近の「相続特集」は「遺言書かないと「争」続になりますよというトーンですので、
これはいい傾向だなと思っています。

第二のポイント 金融機関、士業が重要な役割を果たす

社会貢献したい人が7割にいたる時代になってきましたので、金融機関、弁護士、税理士、会計士、ファイナンシャルプランナーなど、そうした人たちの人生設計や資産管理とつながる人たちの役割がますます重要になってきます。かつては、相続寄付の相談をしたら、顧問弁護士に「やめときなさい」「行政に寄付しなさい」みたいなアドバイスが結構あったりしたということも聞きます。このところ、変えることってとっても効果があります。


第三のポイント クラウドファンディングが更に進化する


オンラインの寄付の仕組み、この2-3年ではっきりと次のステージに日本は進化しました。これってこれからもどんどん面白い仕掛けが生まれそうな予感があります。ファン(楽しい)度レイジング(c東森)ですね!

第四のポイント 富裕層の寄付が進む

社会の空気が社会貢献モードに関心を高めていくと、次に起こる変化は富裕層の寄付の動きです。
米国でも富裕層が寄付するというだけではなく、自らファミリー財団を設立するということがあります。
こうした、富裕層が人生での経験やネットワークを活かした、「自分らしい社会貢献」を企画する時代がそろそろやってきそうです。


第五のポイント NPO・社会起業家の「成長するモデル」が増える


「NPOが成長する?」と疑問に思う人がいるかもしれません。しかし、今、NPOは2極化しつつあります。成長モデルが組めるNPO・公益法人や社会起業家とそうでないNPO等です。既得権益的に行政から資金をもらってこれていたような団体もありますが、そうしたことがどんどん見直される中、「成長モデル」を組める団体に資金も関心も集まる時代がきます。経営の成長は、受益者の増につながり、ミッションの達成につながる。そうしたことが、資金とつながる時代が来ます。

これから、更にいろんなことが進化していきそうです。ホントにやること、やれることがたくさんあるフロンティア、ですね!

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