ファンドレイジング道場

民間非営利組織(NPO)や社会起業家のファンドレイジング(資金調達)についての考え方、アイデア、事例などを発信しています!

カテゴリ: いい発想を生む格言集

昔、エースを狙えというTVで出ていた「天国と地獄」という話があります。

それを思い出しました。

おる男が神様に、「天国と地獄の違いはなんでしょうか」と聞いたそうです。

すると神様は、彼を2つの部屋に連れて行きました。

最初に入った部屋が「地獄」でした。
人間たちが料理の入った鍋を囲んで座っていましたが、
全員がひどくおなかをすかせていて、
いらいらしながら、すごしていました。

みな、スプーンを鍋に入れては料理を口に運ぼうとするのですが、
スプーンの柄が長すぎて、料理は口に届かないのです。
目の前にはおいしそうな料理があるのに、食べれない。

その苦しみは、とても深いものでした。

次の部屋が「天国」です。  

ですが、部屋の様子は「地獄」となにも変わらないんです。

人間たちが料理の入った鍋を囲んで座っていて、  
柄の長いスプーンもあるのも一緒。
違うのはそこにいる人間たちが幸せで満ち足りているように見えること。

そこにいる人たちは、 
互いに「どうぞお先に」と食べさせあうことをしていたのです。

天国も地獄も、そこにいる人たちの気持ちの持ちようと行動によって
決まるというストーリーです。

昨日ご紹介した臼井さんって切り口設定が面白いのですが、

「つかみ」のキーワードをまとめています。

・き:季節
・に:ニュース
・か:家族
・け:健康
・て:天気
・い:衣装
・ま:街
・し:趣味
・た:食べ物

前もってこの9項目について、相手の状況にあわせた話題を考えておき、つかみで入れると、好感がもたれて受けれいられやすくなるということです

面白い視点ですね。

土曜日、アントレプレナーセンターの福島正伸代表のお話をお伺いする機会がありました。

この方、「夢しか実現しない」を合言葉に、日本中で「夢実現」のために頑張る起業家を育てたり、応援している方で、この数年は、「ドリームプランプレゼンテーションコンテスト」の主催者でも知られています。

このコンテストも、いまや全国で開催されるようになりました。

彼の言葉でいいなあと思ったものをいくつか。

○人間が有する最大の経営資源は「勇気」である。そして、勇気は、人と人のつながりで生まれるものである。経営者は、孤独になってはいけない。そうすると、どうしてもめげてしまう。勇気がなくなる。

○売上はお客様の「感謝値」である。

○毎日一生懸命ひとつのことにとりくんでいると、そのことが必ずオリジナルになる。

○悩んでもいい、でも迷うな。何を目指すのか、何を実現するのかを迷ってはいけない。でも、めいいっぱい悩め。

深いなあ。

いい土曜日でした。

An eye for an eye will make us all blind

目には目を(報復)は、我々すべてを盲目にする。

インド独立の父である、マハトマ・ガンジーの言葉です。

ジョン・レノンも好きだった言葉のようですね。

Happy Christmanという反戦の歌の
ビデオの最後に出てきます。

http://www.youtube.com/watch?v=s8jw-ifqwkM&feature=player_embedded

年の瀬にちょっと気になる言葉でした。

ビデオもいいですよ。

アントレ(2010年2月号)を読んでいて、

「カセギ」と「ツトメ」の関係についての文章を見つけました。

これ、いろんなところでいろんな人が紹介しているようですが、江戸時代には、
「カセギ」がよいからといって、一人前とはみなされない風潮があったそうで、村の災害や病人が出た時には、真っ先にかけつける「ツトメ」を果たしてはじめて、一人前とみなされたそうです。


なるほどなあ。

日本には、伝統的に、こうした考え方があって、今なお社会の中にはそうした発想が流れているのだと思います。

ただ、高度成長期には、「ツトメ」が所属する企業への滅私奉公やサービス残業に姿を変えていたのかもしれません。

「カセギ」と「ツトメ」

今の日本社会は、カセギの人はカセギだけ、ツトメの人はとことんツトメだけという感じがあるのかもしれません。


それを両立させてこそ、真の経済人ですよね。

いい言葉をみつけました

「真の教育の目標は、人々に正しいことをさせるだけでなく、それを楽しませることである」

(ジョン・ラスキン)

ファンドレイジングについて研修とかする機会がよくあるのですが、いつも思うことは、「楽しくないと学びはない」ということ。

活動資金集めって、どうしてもシンドイイメージがありますので、その行為そのものをどうやって楽しくできるようにしていくのか。それがひとつの大事なポイントだと思います。

学びのある言葉ですね。

今、「信長の棺」という本を読んでいます。

なるほど、とても面白い本で、本能寺の変の裏にある謎を、当時の文筆家である主人公が明かしていくというミステリー調のもの。

以前、小泉首相が読んでいるという記事を見たことがあって、買ってみました。

その中で、ひとついいことばをみつけました。

聖徳太子の言葉で、「世間虚仮、唯仏是真」(せけんこけ、ゆいぶつぜしん)というもので、

この世はすべて虚仮である。しかし、虚仮を虚仮と観て、心なく演じてはならぬ。それでは世間様は振り返らない。虚仮だからこそ、それを実と思い、懸命に涙しながら演じたとき、それが世間様に感動を与える。

というものです。

うーん深イイなあ。

世間は虚仮であるからこそ、実を信じることに感動があるか。

面白い両面性メッセージですね。

今日は、長期投資で有名なさわかみ投信の澤上社長とランチをご一緒しました。

澤上社長、投資の世界ではとても有名な方ですが、非常に気さくな方でした。

お話の中で出ていた言葉で、とても印象に残ったのが、

「人生の大きな目指す方向性がしっかりすれば、あとは、捨石になる覚悟で取り組む。それだけだ。自分ひとりですべてのことを実現できるわけではない。ただ、どうせならできるだけ大きな捨石になりたい」

自分がよいと感じたこと、その方向性に向けて「実行」することの重要性。誰かがやってくれるとか、実行しない理屈を考えるのではなく、ただ、正しい方向性ならだれかがついてきてくれると信じて、「捨石」になる覚悟で取り組むということの重要性を教えていただきました。


自分自身を振り返ってみても、JICAをやめ、起業したときって、確かにそうした心持でした。「取り組む方向性が間違っていないなら、あとは社会を、日本人を信じて、やるだけだ」と。

NPOでがんばるみなさんも、社会企業家の方も、自らの目指す方向性が正しいことを信じて、まず「実行する」という意欲にあふれた方ってたくさんいますよね。社会はまだまだついてきていないところもあるかもしれませんが、「できるだけ大きな捨て石になってやる」という覚悟ってとても大切な気がしました。

ファンドレイジングって、資金集めのことですが、こうしたチャレンジをする人、夢を持つ人に、「社会がついていきたい」というようになるコミュニケーションのあり方を考えることなのかもしれませんね。

「40歳から伸びる人、40歳で止まる人」(川北義則著)という本を読みました。

うーむ。これを読んでいると、いろいろ考えさせられることがありますね。

特に印象的だったのが、「40歳を過ぎることになると、急速に成長が止まる人と、まだ伸びる人に分かれる。その差は何かというと、伸びる人は嫌いなことをやっていない。好きなことをしているからまだまだ伸びられるということが分かる。」

なかなか人生、好きなことだけをやるということは難しいものですが、好きなことをやっていると、エネルギーも創造力もどんどん高まるということは確かに言えると思います。

私も、NPOのファンドレイジング話は、とっても好きですが、こうした話をやっていると、楽しいことがたくさんでてきますし、人の繋がりなどもどんどんでてきます。

あるいは、逆の見方をすれば、苦手な仕事であったとしても、それを「好き」なことに思えて仕事できる人というのは、それはそれで素晴らしい才能ですよね。大きな企業などの組織で活躍する人って、そういう自分の不本意な部署に配属されても、その仕事を「好き」と思っていける要素を持っているか、あるいは自分の本当にやりたい部署で「好き」な仕事にのめりこめるかという環境にたまたまいれるか、どちらかなのかもしれません。

20代から30代というのは、仕事も勉強で、どんな仕事でも新しいことがどんどん学べて、「成長感」がありますが、40代にはいると、なかなかそうした感覚を得にくくなるという側面はあるのかもしれません。そういう中で、「嫌いな仕事」と思って仕事をやりつづけると伸びていけないということを川北さんはおっしゃりたいのではないかと思って読みました。

ファンドレイジングについても、事業部門に比べると「裏方仕事」というように捉える方もいて、「嫌な仕事」と捉えてやっておられる方に出くわすことがあります。

でも、これを「好きな仕事」と思えるかどうかで伸びるか伸びないかということになるのかもしれませんね。



皆さん、CANPANってご存知ですか?

日本財団が運営するCANPANですが、NPOと企業や支援者を繋ぐポータルサイトとして、着実に注目される存在になってきています。

そのCANPANの運営に携わっている、寺内さんをはじめとする日本財団の方たちと飲み会をやったんですが、CANPANにかける熱い想いを聞き、すっかりCANPANのファンになってしまいました。いやー、とても楽しい時間をすごさせていただきました。

CANPAN設立やCANPANを通じて実現したい社会への想いを聞くにつけ、「日本はまだまだこれから良くなるなあ」と感じました。

私もファンドレイジングの改善を通じて日本社会を幸せにしたいという気持ちを持っています。みんなで寄付10兆円時代を目指してやっていこう!とおおいに盛り上がりました。

「一生のうちに、会うべき人には必ず会える。しかも一瞬早すぎず、遅すぎないときに」(森信三)という言葉を教えていただきました。

本当に、そのとおりだと思える出会いの時間を過ごさせていただきました。

お久しぶりです。しばらく、立て込んでいて、更新できずにいました。

さて、皆さん、Global Good News Project というサイト、ご存知でしょうか? 
竹井さんという方が中心で運営されていて、「地球規模のいい話=グローバル投資の好材料主に社会起業、CSR、社会責任投資に関する情報提供とプロジェクト支援を行なうサイトです」と謳っています。

世の中には、やれ、テロだ災害だと「バッド・ニュース」が多いし、メディアもそうしたニュースの方が世の中受けするわけですが、世の中を正しくみていくためには、「グッドニュース」も必要だろうと。そうした意図で立ち上げられたサイトです。

そこで、インタビュー連載を始められて、第一回は社会起業家の町田洋次さん、そして、二回目に僭越ながら私が取り上げていただきました。

インタビュー記事はこちら

とっても楽しいインタビューで、竹井さんの世の中の見方、コンセプト提案力に逆に学ぶことの多いインタビューでした。

インタビュー記事の完成後、竹井さんから、「やっぱり、ファンドレイジングって面白いですね」といっていただきました。

Fundraising is Fun!が私のモットーです。こう感じていただけたら、私としても本望ですね。

ファンドレイジングについて、3日、ある方にご相談にお伺いしていました。

NPO界では所謂「大御所」で、本もたくさん書いておられる方ですが、6時ごろから話を始めて、結局酒も入って遅くまでお付き合いいただき、今の日本のNPOを取り巻く状況や今後実現したい「夢」などについてお話をすることができました。

いくつもの貴重な示唆あるお話をいただいたんですが、

「迷ったら現場に立ち返って考える」
「人生、最後はニヤッと笑って死ねる生き方をする」
「あれもこれもじゃなくて、「これ」と決めたらとことん実現するまでやる」

といったキーワードが心に響きました。

数多くのNPOの相談を受け、支援してきている方でもありましたので、今のNPO界や中間支援組織の現状については、大変厳しい視線でお話しておられたんですが、その中に「愛」を感じたなあ。

なるほど、こういうところが人を惹きつけるんだということを感じさせていただきました。

1980年代ごろから、日本のNPO界を先駆的に牽引してこられた方々にとって、今はあたりまえのNPO法人格や企業のCSRといった環境は、全く望むべくもなかった時代がついこの間まであったということだと思います。私も、NPOにかかわり始めた91年ごろは、法人格の問題でずいぶん悩まされました。

日本のNPO界は着実にその「枠組み」や「社会の理解」としては成長してきている。次はそのNPO自身のマネジメントを本物にしていかないといけない。次世代のNPO界を担うリーダーたちを育てていく場を創っていきたいという熱い想いを聞くことが出来ました。

こういう話をしているときって本当に楽しいですね。

私の大好きなミュージシャンに、ジャズシンガーの綾戸智絵さんがいます。

独特の歌声と、彼女自身の飾り気の無い語り、そして、彼女の波乱万象の人生からにじみ出る空気が、とても好きですし、実際、週に3回は各地で大入り満員のコンサートをやっている人でもあります。

彼女が、最近、日興アセットマネジメントの広告で出ているんですが、そのメッセージがいいなあと。

「後半が盛り上がる人生、エエなあ」

 人生、中盤を過ぎてからがホントの勝負や。楽しいこと、感動できること、どんどん見つける。

彼女がそういうと、きっとそうなんだろうなあという気がします。

私も、ぜひ、「後半が盛り上がる人生、エエなあ。」といえる人生を歩みたいと思いました。

今、そうした感覚でNPOにかかわる人って増えてますよね。一定の年齢になって、社会経験もつんで、「後半」で盛り上げようとする人。

こういうのっていいですね。

イチローが自己最多の24試合連続安打を放ったそうですね。
『他人の記録を塗り替えるのは7割、8割の力でも可能だが、自分の記録を塗り替えるには10以上の力が必要だ』

とかねてから発言しているイチローにとっては、こうした自己記録の更新というのは、嬉しいものなんでしょうか。


改めて、イチローのいろんな発言をひろってみました。
流石は一流の選手の言葉です。とても深みがある。

『小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています』


『今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの大きな目標は近づいてこない』


『世の中の常識を少しでも変えるっていうことは、人間としての生き甲斐でもありますから』

『進化する時ってカタチはあんまり変らない。見えないところが変っている』

『結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる。』

『苦悩というものは前進したいって思いがあってそれを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。だから苦悩とは飛躍なんです。』


昨夜も、龍の子学園の設立キャンペーンの打ち合わせがあったんですが、4500万円の目標金額に対して、4100万円を超える寄付が集まってきています(入金ベース)。目標の7月末を待たずして、目標金額を達成しそうです。こうした成功もスタッフの皆さんが、ひとつひとつ積み上げてきた信用と人脈のなせる業だと感じます。

NPOのファンドレイジングって、イチローの一言一言につながるところがあるなあと。

ファンドレイジングはマジックではありません。ひとつひとつを効果的に積み上げることで(イチローのいうとおり)「見えないところ」が変わるところで変化が生まれてくるというところがあります。

イチローの哲学とファンドレイザーの持つべき哲学には、驚くほど共通項があるなと感じました。

昨日ご紹介したMS(多発性硬化症)の女性が立ち上げたSAWACO基金の第二弾です。

一昨日、彼女と話していて、こんな話がありました。

彼女自身、今回のSAWACO基金立ち上げに向けて、いろんな人に話しているそうですが、その中で、「情熱だけでは物事は動かない」ということを言われたそうです。

皆さんは、このフレーズについてどう思われます?

確かに、情熱に加えて、物事を動かすうえでは、マネジメント、組織力、資金調達力などの要素が必要であったりします。

しかし、「情熱だけでは物事は動かない」というフレーズそのものには、「情熱だけではだめだよ、きっとあなたのやろうとしていることは実現できないよ。そうしたことは大きな組織や行政がまず動かないとね。」という、ちょと醒めたニュアンスが含まれているような気がしてなりません。

本当にそうなんでしょうか?

私は、全く逆で、「情熱以外に物事を動かすエネルギーは無い」と思っています。「情熱」だけがすべての原点です。むしろ、「情熱があれば物事は動く」というフレーズのほうが正しいと思っています。

歴史上、世界中のありとあらゆる大きな社会を変える動きは、一握りの人の「情熱」が伝播して、実現していることがほとんどです。

ファンドレイジングのアドバイスをいろんなNPOさんにする過程で、「何かを実現したいという「情熱」」を感じさせるNPOというのは、とても大きな潜在的なファンドレイジング力を持っていると常々感じています。

「人は組織に与えるのではない、人に与えるのだ」というのは、アメリカ滞在時代にある著名なファンドレイザーが語った言葉ですが、その組織でファンドレイジングを行う「人」や事業を担う「人」にいかに情熱を感じられるかというのは、ファンドレイジングの成否を占うとても重要な要素だと思います。

ここで、しかし、「情熱はあるけど壁にぶちあたっている」という団体もこれまた沢山あります。そうしたときに、その壁(ボトルネック)を解消するということは、むしろ外部者が経営をコンサルティングすることで洗い出されるものなのかもしれません。

私達は金を稼ぐために頭脳をもち、金を使うために心情を持っている。
byジョージ・ファーカー
we have heads to get money, and hearts to spend it.

ジョージ・ファーカー氏は、英国の劇作家で、1677年生まれというから、相当昔の方ですが、今なお彼の発言はいろんなところで引用されているようです。

最近、気になっているのは、「お金持ちのお金の使い方」です。

先日読んだ、ワタミグループの創設者の渡邊美樹氏の本で、彼が、「TV番組とかで、成功してお金持ちになっている人が、豪邸を紹介したり、豪遊した話をTVでしているのを見ても、その人に何の魅力も感じない。もっと他に使い道は無いのか」というようなことを書かれていました。

私も同感で、GW期間中のTVを見ていても、だれそれが4億円で豪邸建てたとかでそのお宅拝見とかいった番組って、ホント多くあります。そうしたTVで嬉々として自宅を紹介している著名人を見ると、なんとなく、「人間の魅力」という渡邊美樹社長のお話も納得できるものがあります。

ソクラテスも、次のようなことを言っています。

「金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、 彼がその富をどんなふうに使うかが判るまで、彼をほめてはいけない。」

日本の「お金持ち」がその富を社会のために使う枠組みや習慣を是非とも日本で定着させたいものです。


2月8日放映の「プロフェッショナル:仕事の流儀」を録画していたので、日曜日に見てみました。

今回は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の石井教授の紹介でした。

彼は、今までに無い、まったく新しいコンピュータを開発するチームを率いていて、今、MITでも最も注目されているコンピュータ研究者です。

彼のプロフェッショナルとしての「独創性」にこだわり続けるスタンスはそれはそれでとても刺激的だったんですが、私が一番印象に残ったのは、このフレーズでした。

質問「石井さんにとって”プロフェッショナル”とは何ですか?」

石井氏「自分が死んだあとの未来の世代にもいい影響を与えるような仕事をすることにこだわるということかなあ」


私、このフレーズを聞いて、なるほどと感じたんです。

真のプロフェッショナルは、自分の仕事を通じて、社会に貢献する成果を出す。それが、今の世代だけではなくて、未来の子供たちの世代にまで良い影響を与えるものとしていく。

素晴らしい哲学だと感じました。

ちょっと関係するかもしれませんが、昨日、カーネギーのお話を少しご紹介しました。カーネギーは、事業としての成功だけでみると、当時、他にももっと成功した人はたくさんいたようです。当時、もっとお金持ちになった人も、もっと尊敬された経営者もいました。

しかし、「次世代に良い影響を与えた人物」として歴史に名を残しているのは、カーネギーです。

それは、むしろ彼の慈善活動にあり、また、次世代に良い影響をつないでいこうとして取り組んだ様々な事業にあります(有名な「ナポレオン・ヒル・プログラム」の発注者もカーネギーだったようですね)。

人はいつかはこの世を去ります。「いいおじいちゃんだったね」だけで終わるか、「歴史に名を残す」かというところで、社会貢献や寄付、慈善活動というのが位置づけられて社会に認識される時が、日本社会でもそう遠くなく来るような気がしています。

アンドリュー・カーネギーという方をご存知でしょうか?

カーネギー鉄鋼という会社を創業し(後にUSスティールとなります)、巨万の富を得た方ですが、彼自身、事業で成功した後に様々な慈善活動を行ったことで有名です。

カーネギー氏は著書『富の福音』のなかで、

「裕福な人はその富を浪費するよりも、社会がより豊かになるために使うべきだ。」と述べてます。

更に彼は、

「富を持って死ぬことは不名誉である」

という有名な言葉を残しています。彼はこの信条のもと、生前中に様々な慈善活動に資産を投じたことで有名です。
カーネギー財団は、今なお、アメリカ社会で高い評価と尊敬を勝ち得ている財団であると思います。

こうした方の話を聞くたびに、考えさせられてしまいます。

日本では、69%の人が資産は遺産相続として子供に残すと回答しています。他方で、日本でもかねてから、「三代続けば資産がなくなる」というようなことがいわれています。あるアメリカの統計では、資産家の相続資産の65%は2代目でなくなり、3代目では90%がなくなってしまうそうです。それでもなお、子供への遺産相続のために貯蓄にはげむことだけが人生の意味なのでしょうか。

かつて、日本のある大変なお金持ちが、所有するゴッホの絵を、自分の葬儀に際して一緒に燃やして欲しいと遺言したとかで、社会問題となりました。エジプトのピラミッド時代には確かに、金銀財宝を一緒にあの世に持っていこうということも許されていたのかもしれませんが、あまりに公共性の無い成金趣味的な発想に、同じ日本人として大変恥ずかしい思いをしたことを思い出します。

これは極端な例ですが、現代社会にあって、個人や家族の利己性をどこまで追求し、社会の公益性をどの時点から考えるかは、確かに人間としての尊厳・品格にかかわるところなのかもしれません。

少なくとも、世界の「共通語」としては、個人や自分の家族だけの利己性を追及する人が尊敬を勝ち得るということはなかなか難しいという価値観は共有されているように思います。これは、キリスト教社会でも、仏教社会でも、イスラム教社会でも同じだと思います。

そう考えると、日本の富裕層の社会貢献は、もっとあっても良いのではという気がどうしてもしてしまいますね。





今日発売された「President」ですが、「富裕層特集」をやっています。

ファンドレイジングの視点からは、欠くことのできない富裕層の行動パターンの把握ですが、今回の特集は、「富裕層の行動習慣」という切り口になっていて、650円かける価値のある内容であったように思います。

富裕層特集の中身のご紹介は後日にさせていただくとして、この雑誌で今日一番ヒットしたのは、あのハンバーガーのマクドナルドの創設者のレイ・クロックの言葉です。

彼は52歳のときに、カリフォルニアで、マクドナルド兄弟が経営するハンバーガー・レストランに出会い、その効率的・標準化された作業プロセスに感銘を受け、全米チェーンとすることを思いつきます。

その年齢でこうした新しい事業を興し、成功するところがすごいですが、そのクロック氏の名言が紹介されていました。

Be daring(勇気をもって)、
Be first(誰よりも先に)、
Be different(人と違ったことをする)


いい言葉だなあと思いません?

多くのNPOにとっても、あてはまる名言ではないでしょうか。

自分の人生を振り返ったときに、Be daring でBe firstでBe differentであったと思えるとすれば、その人生はきっと充実したものであるという気がします(大変な人生かもしれませんが)。

NPOで働く人とお話していると、こうした気概を持っておられるなあと感じる方に出会うことがあります。というか、NPOで働く方々には、勇気や人と違ったことをしたいというお気持ちはそもそも強いということなのかもしれません。

以前、50過ぎのある中間支援系NPOの理事長の方と飲んでいたとき、「鵜尾君、時代がね、俺の後をついてくるんだよ」とさりげなくいわれたときがあります。

その方自身のこれまでのNPO界での実績や取り組みは、その言葉をもちろん裏付けるものでしたが、その一言の持つ響きに、感銘を受けたことを思い出しました。

「勇気を持って、誰よりも先に、人と違ったことをする」
今日一日、心に残った言葉でした。






「もっともコストがかからず、もっともパワーがあり、複数の次元で思考できるコンピューター・システムで、しかも非熟練労働者によって大量生産できるものは何か?それは人間の脳である」(NASA)

いやー、とらえようによっては、いやな言葉ですが、NASAの関係者の発言っぽいものですね。どんなシステムも、コンピューターも、最後は人間の力による判断力を超えることはできない。

この言葉、共感できるとことがあるとすれば、コストはともかく、人間の脳というのは、本当に奥が深いというところではないでしょうか?

私ごとですが、以前、私の家内が倒れた時(1月間という、長期の昏睡状態に陥りました。状況から考えて、目を覚ましても、何らかの後遺症の懸念がありました。)、脳神経外科のお医者さんが言ってくれた言葉が、「人間の脳の機能なんて、1割もわかっちゃいない。(後遺症が仮にあっても)人間の脳は、どの部分かで何かの機能が失われると、それを別の部分が再生してしまう力すらある。」というものでした。

人間には、まだまだ無限の潜在力があるということなんだと思います。

幸い、家内は奇跡的に完全な回復をとげましたが、そのときほど、私は人間の持つ力、潜在力を信じてみたくなったときはありませんでした。

しかし、人間の脳というものは、それを使う「人間」というものの意思を抜きにして語れないところがミソです。

いかにして、NPOを応援し、参加してくれる方の脳をフルパワーで使ってもらえるかは、その人たち自身に、そのNPOを全力で応援したいという気持ちにさせないといけません。

「人は人に与えるのであって、組織にではない」

以前にもこのブログでも取り上げた言葉です。人を巻き込むだけではなく、人の人間力を巻き込むNPOって素敵ですね。

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