ファンドレイジング道場

民間非営利組織(NPO)や社会起業家のファンドレイジング(資金調達)についての考え方、アイデア、事例などを発信しています!

カテゴリ: e-ファンドレイズ

4月7日付の産経ニュースで、「ネット募金元年」と題した記事が出ていました

東日本大震災 広がる寄付サイト ネット募金“元年”

確かに、今回の震災ではネット募金が大変大きな規模になっています。
JustGivingが震災直後からの2週間で5億円もの寄付を仲介した(過去1年間の寄付額は3000万円)のが筆頭的な事例ですが、それ以外にもクリック募金などもかなりの広がりを見せています。

インターネットを通じた寄付って、一度やってみないと、よくわからないところがあったり、クレジット情報を入力しても大丈夫なのかなというのが気になったりします。

そうした中で、今回、非常に多くの人がネット寄付をされているというのは、たしかに「ネット募金」が日本でもついに本格的に動き始めたともいえるのかもしれませんね。

今、セールスフォースを活かした寄付者・支援者情報管理データベース構築のことを考えています。

私の会社のファンドレックスの取締役の吉田君が、セールスフォースの認定コンサルタントですので、彼と一緒に、NPO向けにカスタマイズされたセールスフォースの徹底活用方法を今検討中です。

セールスフォースって、もともと企業の営業コンタクト先管理ツールとして優れているのですが、NPO版もあるんです。

セールスフォースの日本支社でも、NPOのうち、一定条件をクリアした団体に対してこの機能を無償で提供しています。

通常ですと、一社1ユーザーあたり月1万3千円とかかかりますので、この無償化は大きい。

ただ、共通のフレームなので、ちょっと初めての方には使いにくいというか、なじみにくいところもあります。

そこを支援者管理の面で、とても使いやすいものにカスタマイズしてしまおうということに取り組んでいます。

今、80団体ほどのNPOがこのセールスフォースの無償版の活用を行っていますが、もし、ご関心のある方は、info@fundrex.co.jpまでご連絡ください。


面白いサイトをご紹介いただきました。
プラン・ジャパンが、ガオ村チャンネルというのをアップしています。

国際援助のイメージを変える、「カワイイ」感じのサイトで、架空の「ガオ村」
を訪問できるサイトです。

http://greenz.jp/2009/12/07/gao_village/

いいですねえ。ぜひ、一度ご覧になってみてください。

鵜尾

アメリカのファンドレイジング協会の会長からメールがきたんですが、アメリカ最大のNPO向けデータベースソフト提供会社であるBlack Baudの副社長が来日することになりました。

来春2月になりそうですが、ファンドレイジング協会にもぜひ来たいということでメールがきました。

アメリカでは、NPOや学校向けの寄付者や会員管理に適合するようにカスタマイズしたソフトが各種出回っていて、その主流は、セールスフォースのような、オンライン上でのデータ管理にシフトしつつあります。

そうしたサービス提供の最大手がBlack Baud社なんです。

一昨年、彼らを話ししたときには、日本語への変換コストや市場規模を考えると、進出には後ろ向きな感じでしたが、今回は、アジア戦略構築の一環ということのようです。

どんな話になるか、今から楽しみですね。

みなさん、フリーライスというプロジェクト、お聞きになったことがありますか?

これもとっても面白いファンドレイジングサイトなので、ご紹介したいと思います。

このサイト、英語の学習をやれるサイトになっていまして、クイズ形式での英語の単語の質問に答えていきます。(無料)

正解すると、画面の右側にお皿があって、そこにお米が20粒たまります。つまり、10問回答すると、200粒たまっていくということになります。

そして、このサイトでは、このたまった粒に相当する金額を国連(WFP)に寄付して途上国の食糧問題の解決に活かしてもらうという趣旨のサイトです。

驚愕なのは、10月に始まったばかりのこのサイト、最初は一日830粒とかの寄付なんですが、既に40億粒を超える寄付に繋がっているということです。

英語を学ぶという部分もあり、その結果として寄付にもつながるというとても面白いサイトです。

実際には、溜まった米粒分の金額をバナーを出している協賛企業が支払うというメカニズムですが、企業も広告面でWin、参加者も英語が学べてWin、WFPにとっても寄付が得れてWin、と「三方一両得」なメカニズムですね。

是非、一度サイトをご覧になってください。

5月2日付けの日本経済新聞に、電子マネーの記事がでていました。

日本経済新聞が首都圏の20歳から69歳の男女を対象にインターネットで調査を行い、1356人から回答を得た調査で、「電子マネーを利用したい」という回答は58%を占め、最も使いたい場所は「コンビニエンスストア」だったそうです。

現在保有している人は、JR東日本の電子マネー付きICカード乗車券「Suica」が61%でトップ。しかし、「今後保有したい電子マネー」では、パスモが29%でトップであり、nanaco(ナナコ)22%、Edy(エディ)、Suica、WAON(ワオン)の順となっていました。

この電子マネー市場、一体どの程度の規模までいくのかというのは大変気になることろです。セキュリティ面や加盟店の数などの利用者にとっての利便性が整備されてくると、企業側にとっては、顧客情報の管理やポイント制などでの「囲い込み」がしやすいという側面もありますので、これは本当にポテンシャルのある事業ですね。

日本社会は、携帯電話社会であり、定期券社会(電車通勤者が多く、自動車通勤者が少ない)です。しかも、定期券のICチップ化が世界的にも進んでいる。こうした日本社会の特性を活かした電子マネービジネスは、今後大きな成長を遂げそうです。

こうした電子マネーを寄付につなげていく流れをどうつくるかが今後の課題ですね。いろいろ取り組みを考えてみたいと思います。

NPOがファンドレイジングをしていく過程で、「ブログ」をどう活用するかというのは、ひとつ面白いテーマです。

この視点から、龍の子学園の「夢の学校を創ろう!」ブログで、副理事長の玉田さんが、龍の子学園のブログのアクセス数と外部への働きかけとの関係で、面白い事例を報告してくれています。
(ご興味のある方は4月17日付掲載記事→こちら

自分たちの寄付キャンペーンについて、「外の目」からみて、FAQにコメントをつけてもらうようお願いしたり、応援メッセージをお願いしたりといったことをブログ上で問いかけることで、ブログを見た人が、関心を持って閲覧してくれている様子も見て取れます。

以前に、「ファンドレイジング道場」でも「小規模NPOの信用力強化」で取り上げたことがありますが、潜在的な寄付者にとって、NPO団体の「信用力」というものはとても大切な要素です。

しかし、無名の団体にとって、「信用」は、簡単には得れません。

そういう中で、「ブログ」で日記調に、NPOのスタッフやボランティア、支援者などの顔や活動が紹介されたり、スタッフの苦労話や喜びの話が掲載されていると、妙に「親近感」を感じてくるという効果があります。そうしたものが「信用力」の底上げに効果を発揮するという側面は確かにあります。

いくつかのNPO団体で、「スタッフブログ」をトップページに掲載している団体があります。こうしたところで、身近さやスタッフの「顔」を見せていくというのも、ひとつのコミュニケーション戦略としては重要ですね。

グローバルリッチリストという、ちょっと変わったファンドレイジングサイトがあります。

http://globalrichlist.com/にアクセスしてみてください。

やることは単純です。自分の国の通貨を選択して自分の年収をタイプして入力します。

例えば「年収500万円」と入力すると、画面が切り替わって、

You are the 129,739,131richest person in the world! You're in the TOP 2.16% richest people in the world!
(あなたは世界で1億2973万9131番目の金持ちです。あなたは世界のトップ2.16%に入るお金持ちです!)というメッセージがでます。

要は、あなたは思ったよりお金持ちなんだから、いくらかでも寄付して貧しい人を助けてはどうでしょう?というファンドレイジングにつなげるサイトです。

その後、「あとはあなたの『選択』だけです。8ドルで15個のりんごを買うか、本デュラスで8本の果物の木を買うことで農民の所得向上につなげるか」といったような問いかけが8ドル、30ドル、72ドル、2400ドルと続くようなメッセージになっています。

支援金は世界的に有名な国際協力NGO、ケアインターナショナルに入るようになっています。

寄付実績自体はそれほど大きくないようですが、なかなかシャレの効いたウエブサイトです。一度ご覧になってみてください。

Yahooのボランティアサイトは、ご存知の方も多いと思います。このボランティアサイトで以前からやっていたチャリティーオークション、しばらくぶりに訪れてみたら、著名人が著名人を紹介するという、「友達の輪」形式のリレーチャリティーオークションになってました。

赤いWaと緑のWaがあって、それぞれ、愛と平和を象徴しているそうです。

オークション出店の著名人をリレーで繋ぐという発想はなかなか面白いですね。

システムは、毎週一回、赤と緑のWaが交互に出品するという形ですが、一回あたりの落札金額は、出店されるものが小物中心(中には、「サイン入りマスコットぬいぐるみ」みたいなものもあって、あまりレア感はないですが)であることもあって、少ないものは1万円台、人気モノでも30万円に至らない程度で、著名人が顔を出している割に、応札者数も少なめなのが少し気になりますが、著名人にチャリティーの「場」を提供しているという点で大変興味深い取り組みです。

著名人のその出品物への想いや、チャリティーに対する考えなんかもインタビュー調で紹介されていて、なかなか面白いですね。

日本社会のチャリティー充実のためには、著名人のチャリティー参加は欠かせない要素だと思っています。その意味では、「ほっとけない世界の貧しさ」のキャンペーンなんかは、大変多くの著名人に参加の機会を提供したという効果があったと思います。

ヨン様のファンがヨン様の誕生日に皆で寄附するような活動が韓国と中国で広がっているようですが、こうした動きが日本でも広がりを見せるといいですね。

私は、ガンバNPOネットのワーキングチームのメンバーとして、運営に携わっています。

このガンバNPOネットですが、日本でのインターネットを通じた寄附を仲介する先駆け的な「寄附ポータルサイト」で、クレジットカードによる寄附が出来るというのが特徴です。また、登録団体を〔閏臈な意思決定機関があるか、会計報告書を公開しているか、などの条件で審査した60団体としている点、登録対象団体が、国際協力、環境、福祉、子ども、ホームレスなど、様々な活動領域を対象としているのも特徴的です。

最近、ホームページをリニューアルしたので、是非、一度ご覧ください。

今、注目している機能は、今年度に入ってつくられた「マンスリーサポーター制度」で、NPOにとって悩ましい、会費集めにクレジットカードが使えるという機能です。

私もNPOの会員になっていますが、支援する気はあっても、面倒で会費の納入を忘れたりします。引き落としの手続きも、わかっちゃいるけど、面倒くさい・・・

そういう人には、クレジットカードを使った自動課金サービスによる会費納入は、結構お買い得なサービスだと思っています。

このポータルサイトについてのご意見や改善提案などありましたら、是非、よろしくお願いします!


 先日の新聞に、米グーグルが新しい広告の課金方式を導入したというニュースが載っていました。

 新方式は、「コスト・パー・アクション」と呼ぶ仕組みで、ネット利用者がグーグルの提携サイトなどに掲載される広告を見ただけでは課金せず、利用者が実際に商品を買ったり、顧客リストに名前を登録したりするなど広告効果が確認できたときに初めて広告主から料金を徴収するシステムです。

 これって、「アフィリエイト広告」のポータルサイト版逆パターンといえます。これまでも、例えばAmazon.comのバナーを個人のホームページに貼り付け、そこを経由して本を買ったりすると、謝礼がAmazon側から支払われるシステムは一般的でした。

 他方で、ヤフーやグーグルといったポータルサイトに広告を貼り付けようと思うと、定められた広告料金をまず支払うことが(当然ですが)広告掲載の前提条件でした。

 今回の米グーグルの取り組みは、これを「広告掲載が結果(顧客獲得や売り上げ)につながったら広告料をもらうよ」という、広告を出す側にとっては、「取りっぱぐれナシ」型広告システムといえます。この動き、日本のポータルサイトでも広がるかもしれませんね。

 インターネットを通じた広告は、アフィリエイト広告やポータルサイトでのこうしたコスト・パー・アクションなど、次々と進化しています。うまく使うとNPOにとっても、最も費用対効果の高いものになりますね。

本日は、インターネット上のチャリティーオークションについて見てみます。

3月17日の朝日新聞に、チャリテーオークションを取り扱った記事が掲載されていました。私も改めて知ったんですが、ヤフーのチャリテーオークションのページ、相当な充実ですね。有名人のグッズがたくさんオークションに出ています。

このシステムでは、出展者(有名人)は、福祉施設などの寄附崎を予め決めておくようになっていて、オークションで落札した人は、指定された団体にお金を振り込み、振込みが確認されると品物が届くようになっているそうです。ヤフーの場合、社会貢献事業として、このチャリティーオークションでは、手数料を取っていないとのこと。昨年実績では1億6千万円程度の落札金額となったそうです

ヤフーが、オークションのページの右上の目立つところに「チャリティー」のコーナーを設けている点でも、こうしたポータルサイトでは最も積極的な取り組みのようですが、楽天サイトでも、雑誌「週刊ヤングサンデー」の創刊20周年チャリティーとして、人気漫画「サラリーマン金太郎」の原画のチャリティーオークションを紹介していたりします。

週刊ヤングサンデーの取り組みは、電子漫画の無料(有料もある)立ち読みサイトに誘導する狙いもあるようですが、なかなか面白い試みです。

こうしたチャリティーオークションサイトをNPOが利用してファンドレイジングをするにはどうすれば良いでしょうか。

ヤフーの場合、チャリティーサイトの盛り上げのため、著名人の出品に限っているため、NPO側としては、誰か著名人にお願いして、ゆかりの品を出品していただき、寄附指定先に指名してもらっておく必要があります。「そんなー、有名人なんて知り合いにおらんよ!」というNPOも多いと思いますが、何時、どんなチャンスがあるか分かりません。しかも、良く見てみると、必ずしもメジャーなNPOだけがこのチャリティーオークションの恩恵にあずかっているわけではないようです。結構小規模のNPOでも参加可能ですね。

有名人、著名人に何等かのチャンスでかかわりを持ったとき、何も「寄附ください」だけがお願いの仕方ではないわけですので、「いやー、もしよかったら、ヤフーのインターネットオークションに、ウチのNPOを寄附先指定して出品してもらえませんか?バレンタイン監督とか、サッカーの宮本選手とか、ギタリストの布袋さんとか、一流の著名人は皆だしてるんですよね〜」とかいって働きかけるという手もあります。

ヤフーというと、日本中の人が見てますから、著名人にとっても、Win-Winな感じのチャリティーですよね。また、人間心理として、財布に入っているお金を寄附するという単純な行為よりも、「自分の持ち物をオークションで高く評価してもらって、付加価値(まさに「自分」がつけた価値)が寄附される」という方が自尊心を満たされるものではないでしょうか。

<今日の技>
一、有名人と知り合うチャンスがあれば、ヤフーのチャリティーオークションに出品をお願いする。










3月8日の日経の夕刊に、セーブ・ザ・チルドレンという国際協力NGOの募金集めの手段としての「アフィリエイト広告」について、面白い記事が載っていました。

「アフィリエイト広告は、インターネット上のブログなどに掲載されており、クリックすると企業のホームページに切り替わる。基本料が定額で、広告料が売り上げなどに連動する”成功報酬型”である点が他のネット広告と異なる。(中略)災害や貧困に苦しむ世界の子どもたちを支援するNGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京・中央)。昨年10月からこれまでに約二千のサイトにアフィリエイト広告を掲載したところ、ホームページの閲覧件数は三倍以上に急増、募金の件数、額ともに数十パーセント伸びたという。」

 このアフィリエイト広告方式、なんといっても「成功報酬型」広告なので、経費が無駄にならない点が魅力です。企業でも、ネット証券のE-Tradeは、証券取引手数料が低額なことで一時有名になりましたが、低管理コストを実現するため、TVなどのマスメディアでの広告を一切取りやめ、このアフィリエイト広告を中心に広報活動を展開しています。月間3万件の新規口座開設のうち、3000件はアフィリエイト経由で設置されるなど、非常に費用対効果が高いと評価しています。

 セーブ・ザ・チルドレンのこの「アフィリエイト広告」の取り組みは、このインターネット社会に無数にあるホームページやブログを自らの団体の「広報チャネル」として活用しているところが素晴らしいですね。

 セーブ・ザ・チルドレンのこのアフィリエイトプログラムですが、バリューコマース社との連携で昨年10月5日から開始しています(バリューコマース社プレスリリースから)。バ社によれば、13万サイトを越える提携ウエブサイトやブログを有するバ社にとっても、提携サイトに対して、ネットビジネスに取り組みながら同時に社会貢献する場を提供するという新しい試みとして位置づけています。

アフィリエイトショッピングというファンドレイズ

 セーブ・ザ・チルドレンのアフィリエイトへの取り組みですが、自らの活動の広告だけではありません。その逆、つまり企業広告を同NPOのホームページに掲載することで、「成功報酬型広告収入」にもつなげているのです。この点がいいですね。

 同NPOのホームページには、国際協力につながるネットショッピングのページがあり、そのページには、多くの民間企業のアフィリエイト広告が掲載されています。その広告バナーをクリックしてネットショッピングを行うと、売上金の2%とかがセーブ・ザ・チルドレンに成功報酬として支払われるという仕組みです。支援者の立場では、追加コストはかかりませんので、あくまで、売上金の中から広告掲載企業がNPOに成功報酬広告費を支払うというメカニズムです。

 ネット・ファンドレイジングのグット・プラクティスですね。

<b><今日の技>
 一、アフィリエイト広告は、広報費を抑えて、HPへのアクセスを増やす。
 一、自らのNPOで企業のアフィリエイト広告を掲載して、支援者のためのネットショッピングコーナーを設けることにより、広告収入を得る

 

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