ファンドレイジング道場

民間非営利組織(NPO)や社会起業家のファンドレイジング(資金調達)についての考え方、アイデア、事例などを発信しています!

カテゴリ: 道場イチオシ記事集

こないだ出した、メルマガです。好評だったので、ブログでも載せますね〜

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ファンドレイザーを元気にするマガジン

ファンドレイジング道場〜黒帯への道  2013/11/13

※転送歓迎

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先日、鴨川でマッサージをお願いしたら、目の見えないマッサージ師の女性
「みやこさん」に出会いました。

彼女の言葉でとっても印象に残ったのは

「他人と過去は変えられなくても、自分と未来を変えることはできる」

彼女は、35歳でその心持ちに至り、今では周りの人たちにとても大切にされて
幸せだとおっしゃっていました。

「自分と未来を変える」

そのための、ファンドレイジングです・・・!?


==========■ 今日の道場 ■===============

1 CSVとチームビルディングマーケティング
2 早割締切(18日)ファンドレイジング日本2014

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☆★☆ 1 CSVとチームビルディングマーケティング ☆★☆

昨日、楽天大学学長の仲山さんにファンドレイジング研究会でお話しして
たいだいていて感じた事があります。

http://jfra.jp/frj/2014/session/228 (仲山さんのお写真)

今、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)から
CSV(Creating Shared Value:価値共創)の時代へという言われ方をされます。

CSVって、企業が社会貢献をするだけではなくて、NPOや顧客と一緒に
社会に価値あるものを創りだしていこうという概念なのですが、
正直いって、企業向け、NPO向けにこの話をしても、ちょっとピンとこない
という人もたくさんいます。

仲山さんは、オンラインショップ楽天市場で、「プロジェクトコマース」
という、お客様に様々な体験をしていただいたり、一緒に製品をつくって
もらったり、一緒に夢を実現するという形での販売モデルを広めています。

楽天が社員25人のころから4万店の出店社を指導してきた、この業界の
まさに第一人者が、その中で行きついたところが、

「チームビルディングマーケティング」という概念。

企業(売り手)が、顧客や、ライバル企業や、業界を超えた人たちが
同じ「目指すべきもの」のために一緒にわくわくしながら販売するという
モデル。

例えばこれ、マイクロソフトは業界を組織したといわれますが、
アップルは顧客を組織化(チーム化)したといわれるように、
世界もそうした潮流なんだと思います。

日本でも、広島の木工所が、地域の森林保護NPOと連携して、
親子で、森林での木の伐採から、勉強机を親子で創るところまでを
体験し、それを購入するプログラムをやったら、田舎の木工所が大人気になった
という話もあります。

このチームビルディングマーケティングを成功させる要因って、

顧客が
・「自分ごと化」する仕組みがあか
・「未知との遭遇」を経験できるか
・成長と学びがあるか


の3要素だそうです。その3要素を単体の企業では実現できなくても、
NPOと連携して、「未知との遭遇」(森での伐採から環境教育まで)
はNPOが用意して、「自分ごと化」(親子で机を創る)は
企業が担うとかいったコラボが可能になります。

一緒に顧客がワクワクする体験を提供する。

現場知があるNPOがそうした機会を創ることで、普及啓発も進み、
支援者も増える。企業も顧客が満足して、価格競争以外の新しい価値を提案できる。

そうだなあ。

共創価値(CSV)といってもピンとこなくても、この3要素のチームビルディング
マーケティングなら、顧客の笑顔がみえる。

そんな気がしました。



==========■ Coffee Break ■==============

私たちにとって障害は制限(Limit)である。
でも、その障害に人生の幸せの実現を制限させる(Limit)かどうか、
つまり名詞のLimitに動詞の役割を果たさせるかどうかは、
本人と家族の決意(Determination)による。


By アメリカのダウン症の女性で、ドーバー海峡を泳いで渡り、自ら
カレン財団を発足させた、「全米でもっとも影響力のあるダウン症の女性」
カレン・ガフニー

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☆★☆ 2 いよいよ早割締切(11月18日)!ファンドレイジング日本2014 ☆★☆

冒頭の楽天大学の仲山学長はじめ、海外、国内の成功事例、先端事例が集まる
ファンドレイジング日本2014(2月1,2日)、いよいよ5,000円おトクな早割締切が
あと6日です。

今回、例えば・・・・

2013年、アメリカで、ファンドレイザーが投票で選ぶ
「最もインスパイアリングなファンドレイジング・スピーカー」でNo.1の評価を得た
コンサルタント バーナード・ロス

2億5千万人の携帯電話の寄付プラットフォームを創業し、過去5年間で最も大きな
ファンドレイジング・イノベーションといわれている
Mobile Giving Foundation ジム・マニス

ディズニー流感動マネジメント、おもちゃ博物館、ソーシャルインパクト評価、
テラルネッサンスやサムライ学園など過去の大人気セッションのそろい踏み

フローレンスの駒崎さん、ワンコイン健診のケアプロの川添さんや
ベンチャーフィランソロピーの新しいトレンドなどのソーシャルビジネス、
ファイナンス系

ワールドビジョン、ユネスコ、Save the Childrenなどの国際系や
数億円の補助金カットを1年で数億の寄付集めで乗り切った神奈川フィル、
ファンドレイジングボランティアマネジメントや遺贈寄付など

これぞというセッション、目白押しです。

プレデイとして、ニーズにあわせた1月31日の企画4連発!

★准認定ファンドレイザー必修研修(2日間の大会に参加すると9ポイントがつきます
ので、この研修と併せると一気に受検資格が獲得できます!)

★ファンドレイジング入門(新規企画・大会参加者は無料)
  90分でファンドレイジングの基本を学べます。大会の価値が1.5倍分かります。

★ファーストカマー交流会(新規企画・大会参加者無料)
  初めて参加する人、大会の楽しみ方を知り、始まる前に「初参加者」どうしで
  交流しましょう!

★マスタークラス(新規企画・有料・認定・准認定ファンドレイザーのみ)
  資格保持者のためのスキルアップ、経験シェア、キャリア形成サポートの
  ためのセッションです。

みなさんと、皆さんの団体にとって、何かブレイクスルーのきっかけを
見つけていただける場になるよう、精一杯頑張りたいと思います。


【ファンドレイジング日本2014】

●2014年2月1日(土)・2月2日(日)FRJ2014
●2014年1月31日(金)准認定ファンドレイザー必修研修等

【締切】
●早割申込支払締切2013年11月18日(月)
●最終申込支払締切2014年1月10日(金)

●会員 : 17,000円  ⇒早割特価 : 12,000円
●一般 : 25,000円  ⇒早割特価 : 20,000円
 懇親会(2月1日): 5,000円 ※希望者先着順

※プレイベント(1月31日)
・准認定ファンドレイザー必修研修
 会員 : 10,000円  一般 : 15,000円
・マスタークラス(認定・准認定有資格者のみ)
 参加費: 5,000円

お申込み、詳細は http://jfra/jp/frj


一緒に、未来を変えましょう。

今日出したメルマガですが、ご好評だったので、ブログにも掲載してみます。
(ご登録はhttp://www.fundrex.co.jp/info/magazine.html
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ファンドレイザーを元気にするマガジン

ファンドレイジング道場〜黒帯への道  2013/10/22

※転送歓迎

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いやあ、秋と言えば、「食欲の秋」。ちょっと体重増えてるんですよね。

ちょっと飽食気味の私が言うのもナンですが、

今日のテーマは、「飢え」とファンドレイジングです・・・!?


==========■ 今日の道場 ■===============

1 「飢え」x2はOK、「飢え」x3はダメ
2 ファンドレイジング大賞、チャレンジしてみません?(他薦可)
2 東京にいるあなたに贈るファンドレイジング
3 神奈川にいるあなたに寄り添うファンドレイジング
4 北海道にいるあなたに届けるファンドレイジング
5 関西にいるあなたに体感していただく、熱い授業


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☆★☆ 1 「飢え」x2はOK、「飢え」x3はダメ ☆★☆

藤沢久美さん(ソフィアバンク代表)のTED TOKYOのプレゼンがいいですねえ。
http://www.youtube.com/watch?v=Xmq2xpA-Uy8

「ハングリーさの新しい定義」

今の時代、「若い人にはハングリーさがない」ということを言われます。
確かに、アジアに行くと、若い人たちは、稼ぎ、車を、家を、出世を勝ち取る
というエネルギーに溢れていて、日本には、そうしたハングリーさは感じません。

でも、これって、見え方を変えると・・・というのが藤沢さんのプレゼン。

9分間のプレゼン(日本語訳つき)を見るか、
http://www.youtube.com/watch?v=Xmq2xpA-Uy8


お忙しい方には、エッセンスを。

彼女曰く「若者は、何時の時代も、社会が飢えているものに対して敏感にハングリー
になっているんだ」ということ。

戦後の高度成長期には、電気製品も、仕事も、いい生活も、社会に欠乏していて、
社会が飢えていたから、若者はそうしたものに対してハングリーになる。

今のアジアもそう。

しかし、今の日本社会は、そうしたものには「飢え」ていない。

今、日本社会は、
「先進国となったあとの社会の歪みであったり社会の課題を解決すること」に
「飢え」ている。

だから、若者は敏感にその「飢餓感」を感じて社会貢献やNPOにかかわろうとする。

なるほどなあ。その通りだ。

「社会の飢え」x「若者の飢え」が今、NPOや社会的起業に繋がってきている。

社会セクターに入るひとって、上の世代やいろんな人から、「なんで、そんな
ことを!?」みたいに言われたりする。

でも、それは、その人が、「社会の飢餓感」と「自分のハングリーさ」に素直な
だけなんだと思う。

高度成長期にモーレツ社員で働く人と今の時代にNPOなどにチャレンジする人と。
実は同じ、「社会を感じる感性があり、自分の本能に、ただ、素直な人たち」

若者はハングリーなんだ。十分。

では、ファンドレイジングは、何か。

考えてみてください。

「社会の飢え」x「若者の飢え」はいいんです。
でも、
「社会の飢え」x「若者の飢え」x「本当に食えない(飢え)!!」となってしまうと
みんな飢え死にしてしまいます。

この「飢え」x2を 「飢え」x3にしないこと。つまり、このセクターにおカネが
流れて、自分の飢えに素直にチャレンジした人たちが、本当に食えなくなって
しまわないように、おカネの流れを創るところが、ファンドレイジングの
チャレンジなんだと思います。

だから、時代が、社会が今、本能としてファンドレイジングを求めている。

いやあ、すっきりする整理です。藤沢さんに感謝。


==========■ Coffee Break ■==============

心に通じる道は、胃を通る

By 開高健

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☆★☆ 2 ファンドレイジング大賞、チャレンジしません? ☆★☆

2013年度のファンドレイジング大賞、候補団体を募集中です。
10月31日が締め切りになります。他薦も可。どしどしご応募ください!

今年から、選考方法が、候補団体を選考委員会でいくつかの団体にしぼりこんだ
うえで、全認定・准認定ファンドレイザー資格者(約330人)の投票で決定する
方式に進化しました。

受賞団体は、ファンドレイジング日本2014(2月1、2日)で表彰させていただきます。
  ⇒詳細は、こちら http://jfra.jp/frj/2014/award.html

ファンドレイジング日本も、前年比150%のペースでお申込みをいただいています。
みなさんも、早割締切前に是非お忘れなく! 
  ⇒http://jfra.jp/frj/index.html


☆★☆ 3 東京にいるあなたに贈るファンドレイジング ☆★☆

●待ちに待った!ついに登壇実現!楽天大学仲山学長が研究会に!
(ファンドレイジング協会会員対象)

 いやあ、マジでうれしい。一度、どうしてもファンドレイザーやNPO
向けに話してほしいとずっと思っていた、「プロジェクトコマース」の
伝道師、仲山さん。ついに、ファンドレイジング研究会、登場です。
(ファシリテーターは河内山さん)

詳細、申込みは⇒http://jfra.jp/2013/10/09/frk_41/

アメリカで急成長中のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」などにおいて、
「プロジェクト型商品」を売る、新しいEコマースのスタイルが生まれてきています。
お客さまが「プロジェクトの仲間」になって「支援買い」してくれる関係をつくり出し、
寄付と並ぶ新たな収益の柱をつくるための考え方を、楽天内外の事例をもとにお伝えしま
す。楽天で仲山さんが進めている「プロジェクトコマース」ものすごい学びがあります。
私も参加します。どこにでもある街の金物屋さんや、田舎の木工所が急に全国から注文
殺到する仕掛けには、小規模NPOにも学びがあります。
━・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
日時:2013年11月12日(火)18時30分〜20時30分(開場:18時)
場所:日本財団ビル 2階 第1-2会議室
〒107-8404 東京都港区赤坂1丁目2番2号日本財団ビル
参加費:3000円(当日支払)

Ustream配信もあります。地方からでも必見です。
申込みは⇒http://jfra.jp/2013/10/09/frk_41/

━・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


●好評につき第2弾セミナー開催決定!!(10/29,11/13,開催両日同内容)

公益法人の会員・支援者管理 Salesforce(セールスフォース)紹介セミナー
…………………………………………………………………
主 催:特定非営利活動法人NPOサポートセンター
協 力:セールスフォースドットコム・ファンデーション
    株式会社ファンドレックス

公益法人の方向けの特設セミナーが開催されます!、

Salesforce(セールスフォース)は、自治体や公共機関、トヨタや日本郵政グループと
いった民間企業、公益法人や学校法人など、規模、業種、業態に依らず採用されている
自由度と信頼性を兼ね備えたシステムであり、日本国内で10万社以上で採用実績が
あります。
⇒概要、申込みは、
http://www.npo-sc.org/content/modules/news/index.php?page=article&storyid=146

▼セミナー概要………………………………………………………
■日 時:(第1回は終了しました。第2回、第3回は同一内容のため、
      ご都合のよろしい回にご参加ください。)
  第2回>2013年10月29日(火)16時00分〜17時30分 (受付15時00分より)
  第3回>2013年11月13日(水)10時〜11時30分(受付9時30分より)

■会 場:NPOサポートセンター 市ヶ谷研修所
■参加費:無料
■定 員:20人
■対 象:・公益法人、一般法人、特例民法法人非営利組織(社団・財団・社会福祉法人
      等)のスタッフ・関係者(理事、プロボノ、ボランティア等)     
■内 容:Salesforce(セールスフォース)[非営利団体向けパッケージ:日本語] についての紹介
     デモ画面を見ながら、データベースの有効活用についてお伝えします。

 直接申込みは⇒https://ssl.form-mailer.jp/fms/7407d0f9256672

公益法人、NPOだと、Salesforce,無料で導入できたりするんですよね〜


☆★☆ 4 神奈川にいるあなたに寄り添うファンドレイジング ☆★☆

神奈川県の民間非営利組織限定で、4回の研修と個別相談で着実に団体の課題を
解決し、発信力やファンドレイジング力も高まるプログラムを神奈川県と
(株)ファンドレックスの連携でスタートします。
NPO等支援の経験豊富なコンサルタントから、
無料で研修x個別支援を受けれる絶好の機会です。

研修の中では、全国各地で高い評価を受けている、
コンパクトダイアローグx共感CM作成のセット研修も行い、確実に団体の
コアになるメッセージ力が高まる内容になっています。(平日、週末対応可)
私も登壇します!

今年の1月に別の県でこのセット研修をやったときには、正直、日本のNPO等向け
発信力強化研修が明確に一段階ステージをあがったと感じました。
10団体限定です。ご希望団体は11月1日(金)までに申し込んでください。
現在、参加団体を募集中です。
あなたの団体の本当に大切なメッセージ、見つけてください。
詳細、申込みは⇒ http://fundrex.co.jp/kanagawa2013/



☆★☆ 5 北海道にいるあなたに届けるファンドレイジング ☆★☆

NPO・非営利団体向け会員・支援者管理 Salesforce(セールスフォース)紹介セミナー

「NPO向け支援者管理データーベース」「Salesforce」にご興味をお持ちのNPO・
非営利団体を対象に、北海道地区で初めてセミナーを開催いたします。

開催日時:11/5(火)14:00〜

http://www.npo-sc.org/content/modules/news/index.php?page=article&storyid=149

北海道で初開催。是非お越しください!!  



☆★☆ 6 関西にいるあなたに体感していただく、熱い授業  ☆★☆

ご案内をいただきました。ご紹介します。
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集え!熱き志士たちよ ─今、ここから新しい時代が始まる─
【同志社大学×ユナイテッドアース】
ソーシャルアントレプレナー実践学 2013年秋 開講!!
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かつて、国のため、100年後の未来のために、命を懸けて志に生きた人たちがいた。
そして、2013年の今、国難を共に乗り越え、新たな時代を拓く「志士たち」が京都
「同志社」に一堂に会し、社会を変えてゆく─。

このようなビジョンの元、来月2013年11月から、「同志社大学×ユナイテッドアース」
のコラボ企画として、社会変革の主体となる人物を育成する
「ソーシャルアントレプレナー実践学」を同志社大学今出川キャンパスにて開講する
ことになりました。

講師は、26年前、志を立て起業し、その後事業と社会貢献活動の両輪で実践を継続して
きた渕上智信(株式会社ガイアシステム会長、社会貢献共同体ユナイテッドアース代表
世話人)です。
ソーシャルビジネスの要諦を体験学的に学びつつ、
正しい「考え方」と「実践力(経営力)」の両面を育む全く新しいプログラムを
実施します。
渕上の人生哲学をもとに、共に未来の日本を創らん!と立ち上がる志士たちに向けて、
今、本当に必要な学びとは何か ― 魂を込めてお伝えします。

▼渕上智信のプロフィールはコチラ↓
http://www.gaiasystem.co.jp/company/message.html

さらに、今回は、社会人対象コース全4回、学生対象コース全6回の2コースを開講します。
そして、より良い社会の実現を願う利他心のもと、同志社大学のご厚志により、
「受講料無料」で開講致します。

現在放映中の大河ドラマ「八重の桜」でも、、国家の行く末を掛けた激動の時代の中、
「良心教育」を通して「新しい社会創造」を目指し「同志社の地」に有志が集いました。
だからこそ、本気で社会を変えんとする人物に、一人でも多く集まってほしい、と願っています。

このような理念のもと、受講に際しては、
経験や実績ではなく、受講希望の方々の本気の想い、志をエントリーシートにご記入頂きます。
※定員を超えるご応募を頂いた場合、エントリーシートをもとに選考させて頂きます。


同志社大学「ソーシャルアントレプレナー実践学」受講者募集開始のご案内
※詳しくは下記サイトをご覧ください。
http://united-earth.jp/info/doshisha/




ふう・・・しばらく間があいたので、「ハングリー」に長めのメルマガにして
みました(笑)

===========■ 発行者 ■================
発行・運営者 鵜尾雅隆


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日本人は、他者に同情はしても共感はしない。

日本のように、宗教感のない国には、共感なんて存在しない。

この意見。みなさん、どう思います?

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(久しぶりに、マンデルセンター卒業生が3人揃いました!何年ぶりだろう。)

昨日のファンドレイジングセミナー、利他行動論がテーマだったんです。経済学、文化人類学、感情科学、脳科学、行動経済学、様々な角度から利他行動を坂本文武さん(立教大学特任准教授)に解析していただきました。

その中で、「共感」という言葉が日本の中で明確に出てきたのは70年前くらいで、その前にあった概念は「あわれみ」とかの感情であったという話があり、もともと日本人には同情はしても共感するという感覚はなかったのではないかという話があったという次第です。

会場からは、そもそも、共通の宗教観がないと、共感なんて生じえないのだ、という意見も出ていました。

その論からいくと、日本人は、世界で最も共感性がない民族ということになります。

ふーむ。

面白い議論ですので、私の考えを書きますね。

これ、共感というのが、「共に感じる、つまり、相手の感情を理解すること、相手の感情を自分も同じように感じようとすること」と考える。すなわち、相手が苦しいとき、楽しいとき、悩んでいるときに、理解したり同じように感じたりしようとうることと考えますね。

そのうえで、

私は、これまで世界43ケ国で仕事をしてきました。そこの現場で一緒に仕事をしてきた人も含めると世界60ケ国以上の人と仕事をしてきています。その自らの経験から断言できることがひとつあります。

それは、

「日本人は、世界で最も共感性のあるひとたちである。」

日本人ほど他者との共感性に敏感で、共感性を大切にしている人たちはちょっといない。それは確信できますね。

これって、むしろ、宗教観の厳密な縛りがない社会だからこそ、私たちは共感性を大事にしてきたんじゃないかと思います。つまり、明確な日常の社会的な意思決定の規範(宗教)がないので、その場の空気やみんなの和の中で常に意思決定をしています。

そこには合理的な判断というよりは、その場にいる人たちが何を感じているのか、どういう感情をもっているのかをとても大切にしてものごとを決めていきます。

そういう社会を何千年も続けているわけですから、当然、他者への共感性は無意識下の中に、当然の感覚としてあるのだと思います。なので、あえて言語化されてこなかったのかもしれません。

欧米社会はそうではないかもしれません。明確な「相互独立的自己観」(アジアの場合は「相互協調的自己観」というそうです。自分の快・不快感情を自分が感じることを主体で形成するか、対人関係から受け取る感情で形成するかという違い、なんだそうです)がある社会では、他者に「共感する」ということは、能動的・積極的な行為として規定しないといけないのかもしれません。

「よっこらしょ」と共感するわけですね。だから宗教の規範も必要です。

日本は、島国で、均質性の農耕社会であったこともあり、共感があたりまえにそこにあった。でも、海外とのお付き合いの中で、自分たちの「当然」を言語化する必要がでてきた。それが70年前の「共感の言語化」なのだと思います。

生物本能的にも、他者に共感性を示すことが、環境適応し、遺伝子の生存可能性を高めるうえでもスゴク重要な社会だったのだと思います。

しかし・・・・

日本人の「共感性」は、その「あたりまえ」感の中で、能動的なものでなかったのかもしれません。
「相手に理解してもらえてあたりまえ」「言葉に出さなくても理解してもらえる」「あうんの呼吸」

これって、みんな共感性を当たり前に受け取っている社会だからなのだと思います。

なので、あたりまえすぎて、「共感して、共感に基づいて何かアクションを起こす」という能動性には、壁があるんじゃないかと思うのです。

文化人類学者の中根千枝さんがいっていましたが、「ほどこしのお金」という感覚は日本にあった。同情で行動することは、震災の支援を見ても分かるように、既に日本社会は壁はないし、壁を超えてしまっている。

でも、相手の夢とか、社会をよくする想いとか、頑張りとか、そうしたものに応援する、共感するということについては、まだ能動的な行動につながりきってきていない。

しかし、いっぱいいい芽が出てきています。
「あいつ、スゴイ頑張っているやん。応援したろうや」

そういう感覚で、新しいイノベーションをおこすチャレンジを応援する「ファンの輪」が広がり、いろんな社会のトップリーダーが手伝って、イノベーションが実現する事例は、この10年ものすごい増えています。

こうした、日本人の心の中にあたりまえにある共感を能動的なアクションまで押し上げていくのが、ファンドレイジングです。

ファンドレイジングの本質は、日本人の心の中に当然のようにある「共感性」を呼び覚まし、行動につなげるチャレンジです。

さらに、共感性を身近な範囲から半歩大きくしていく。それが社会の課題を解決する力を日本人につけていく。

もちろん簡単じゃない。

しかし、だからこそ、日本社会が次のステージにいくイノベーションなんです。

ファンドレイジングは社会を変える

次世代の子供たちのために、未来の日本社会のために、日本人が世界に誇れる、「共感性」を社会の変革のエネルギーにする。

そのチャレンジ、これからも頑張っていきましょう。

いやあ、自分の考えていることを、深く再確認できる。すばらしい機会でした。










先日の楽しかった社会起業フォーラムでの
私の10分スピーチの映像がいい感じでいただきました。

すごくいらした皆さんに喜んでもらえました。



http://www.youtube.com/user/COMMONSTV#p/u/5/VTF1-nTEqRg


こんな感じで短くまとめてスピーチするのって意外とない機会なので、
ご笑覧ください。

他の11人のプレゼンもエネルギーもらえますよ〜

是非ご覧ください

http://www.youtube.com/user/COMMONSTV

天野さんと最後に
















(ゴール後、NPO愛知ネットの天野理事長と3人で記念撮影)

長かったようで短かったような、9日間のウォークでした。

小学校5年生の息子と2人、無事、200キロを歩ききりました。

最初、歩き始めたときは、ホントに歩けるのか!?とかなり不安もあったし、

予行演習で歩いた埼玉での25キロ歩きの翌日には、子どもが熱を出すし。

初日に息子が足が痛いといったときには冷や汗も出たし。

おまけに初日に財布を落とすし。


息子に聞いたんです。

「歩いてみてどうたった?」

「疲れた。」


「ぶっちゃけ、こんだけ歩くのってどうよ。」

「うーん。歩くこと自体は、ホントしんどい。暑いし。正直いってそれ自体楽しいわけじゃない。早くつけーって感じ。

でも・・途中で人と出会うじゃない。あと、達成感とか。これってすごく楽しい。」

最初の写真。

今回のウォークでは、最初の150キロ強を親子2人だけであるいて、最後の2日間の50キロを
他の親子と一緒に「愛ファザWalk」として歩いたんですが、その他の参加者のお父さんたちから、

サインペンで、前も後ろも、Tシャツに、応援の言葉をもらったんです。

「歩みを止めるな」「願えばかなう」「成長しつづけろ!」「絆、ありがとう」など、心にしみいる
言葉を、何人ものお父さんやスタッフの方からいただきました。

息子は、これにも相当感激したようで、いつになく体育会系な気合いで「ありがとうございます!」
といって、一人ひとりと握手していました。

「このTシャツ、額に入れて飾りたい」と言っていました。

こんなところも、思わぬ感激でした。



暑くてへばっているとき、携帯でチェックして、応援メッセージが入ったことが分かると、すごく元気がでました。今52人の方の応援メッセージが出ていますが、ひとつひとつを見返して、本当に元気をいただいたなあと思います。

http://justgiving.jp/c/569

いただいたご寄付は、しばらくしたところで、まとめて愛フェスに参加したNPOのみなさんに届けられます。




最後の日に御一緒した江戸さん。

お父さんは車いすで、小学校6年生の駿くんと一緒に参加していました。

20キロ以上を暑い中車いすって、信じられないくらい大変だと思うんです。

江戸さんの頑張りを見ていて、父親というもののすごさを感じさせられました。

最後に、息子のTシャツに「絆〜ありがとう」と書いてくれました。

息子が、ひとつひとつの絆を大切にする人間に成長してくれるよう、私も支えたいと思います。

息子も、駿くんとやけに仲良くなって、楽しかったようです。



最後の行進


















ウォークの最後は、愛フェスに参加しているNPOのみなさんも出迎えてくれたりして、知っているみなさんも来てくれて、息子も私も大感激でした。

みんなで行進して会場に入りました。大変な盛り上がりでした。




今回、とにかく歩きました。

宿も決めず、ただ、歩き、出会いを楽しみ、偶然と失敗を楽しみ、親子の珍道中でした。

何をするでもなく、ただ、歩き、話し、飯をくい、マッサージをし、テレビをみて、釣りをして、また歩く。

とにかく、目指す先ははっきりしていて、歩くしかなくって、励ましあうことはできても、誰かが代わりに歩くわけじゃないから、歩く。

でも、横に誰かいるから、頑張れる。

前を向いて歩いているから、いつしかとんでもなく遠くにもいける。

失敗もする。へたりこむこともある。

でも、歩いていると、応援してくれる人がいる。見えないところで支えてくれている人がいる。

ホントに困った時に、お茶やバナナをくれた人もいる。

なんだか、よくわからんのですが、いい旅でした。

私自身、子どもとの関係で、何か「感覚」が変わりました。それが何かをうまく説明できないのですが、

きっと息子もそうなんだと思います。

9日間で200キロ。一生の思い出がひとつできました。


みなさん、応援ありがとうございました。




2人で歩く




ふっと思ったんですが、ある日、天使が現れて、何かひとつお願いごとをかなえてくれるといったとします。

そこで、こういいます。「じゃあ、日本のNPOスタッフの平均年収を1千万円にしてください。」

その翌日、その願いが現実になります。全国すべてのNPOのスタッフの給与が一夜にして数倍になり(現行では150万から250万くらいの団体が多いですので)、大手NPOの事務局長クラスは年収2000万円層も続出です。

すると、その年の就職ランキングでもトップ10の中にNPOが3団体入り、大手NPOは新卒を50人採用といったニュースが新聞紙上をにぎあわせます。転職雑誌もNPO特集に沸き、20代、30代女性をターゲットとした女性誌でも、インタビューされている人の中に、NPOで颯爽と社会を変える女性という人が必ず出てきています。「本当に優秀なヤツはNPO行くよね、フツー」みたいな会話があっちこっちで起こります。

小学生に「将来の夢は」と聞くと、「NPOに入って、社会をよくするんだ!」という声がかなりのパーセントになります。
30代で転職する人も、「ぼくも、NPOで採用してもらえました!」と報告すると、会社同僚から「おーやるな!」という風なやりとりがあちらこちらで見られます。

どんどん優秀な人材が流入してきたNPOは、官僚以上のシンクタンク能力を発揮して、政治とも直接のつながりを強め、社会を良くする政策がどんどん実現します。それも、地域の地道な活動から出たアイデアや成功モデルを全国に広げるような発想で次々と魅力的な政策が実現します。

TVで、世の中で苦労している人、悲惨なニュース、社会の「こんなのおかしい!」というような問題が報道されても、これまでは「日本てなんだこうなんだろーなー」と思うしかありませんでしたが、今では、そうしたニュースがでると、「ウチのNPOが昨日のニュースのような問題が起こらない社会にするためにこんな解決策を持っています」というようなプレスリリースがTV局に殺到します。それがスグに報道されて、そういうNPOを見ていて、「やっぱり社会を良くするのはNPOだな」と富裕層からお年寄りまで、みんな寄付を始めます。

企業も、NPOとタイアップしないと、お客様の信頼を得ることができないといった心理状態になってきます。それ以上に、NPOの企画提案力がすぐれていて、思いもよらない魅力的な提案がどんどんNPOから出てきますので、マーケティングやブランド戦略の検討をNPOに委託する企業も出てきます。

これまで、「寄付はするけど、事務局費じゃなくて、困っている人に全額とどけてね」といっていた寄付者のうち、「こんなのは寄付じゃないし、ボランティア活動じゃない」といって離れていった人もいましたが、それを上回る人たちが、新たに寄付に参入してきます。「こりゃNPOは社会を変えるやろう」という空気が世の中の中心になってきます。

こうした急速な変化を見て、アジアの他国や欧米からも、「新たなAsian Miracleが日本でおこっている」と視察が訪れます。日本社会の新たな国際競争力として、企業、NPO、行政と地域社会が一体となって力を発揮するモデルに、ハーバードでも、「日本NPO学」という講座が生まれます。

うーん。こういう世の中にしたいなあ。天使さん、何時でも来てください。

昨日、とても貴重な機会がありました。

北京オリンピックを目指す日本代表のソフトボールチームが今、埼玉で合宿中なんですが、その代表メンバー21名の皆さんに、福島正伸さんという方が、『夢の持つ力』というような内容についてお話されることになっていました。

本当はソフトボール日本代表の皆さんのための企画だったんですが、主催者の方にお声がけいただいて、一緒にお話を聞かせてもらいました。

福島さんは株式会社アントレプレナーの社長で、各地で起業家を支援したり、企業向けの講演などをされている方で、昨年の12月に、はじめてお名前を知りました。福島さんについて教えていただいた方がとても魅力的な方だったんですが、その人が「この人はスゴイ」とおっしゃるので、一度どうしてもお話を聞きたかったんです。

福島さんのよくおっしゃるキーワードは、「夢しか実現しない」

私も、人前でお話する機会はよくありますが、福島さんのお話には、本当に感銘を受けました。

夢の持つ力を信じる。自分が夢を「あきらめない理由」を明確に持つ。厳しい制約条件があるからこそ新しいアイデアが出てくる。「夢は忘れる」だから、毎日毎日を夢に向かって大切にする

ひとつひとつの言葉、ひとつひとつのエピソードに、とても力を得た気持ちです。

私の夢は、「日本に寄付10兆円市場を創る」

今、日本の個人寄付は年間2000億円。誰に聞いたって、「そんなん無理やで」といわれます。でも、そんな世の中になったら、ものすごく良くないですか?

今の50倍の寄付ってことは、今、年間1億円寄付を集めている国際協力NGOは50億円規模のNGOになります。難病の子どもたちを支援しているNPOで年間1千万円で活動している団体は、5億円で支援活動ができます。

寄付10兆円市場になったら、世の中で困っている人がどんどん幸せになれる。困っている人たちを助けたいと考える人たちの夢がどんどん実現する。そんな世の中になる。日本社会の持つ、助け合いの精神が完全に活かされて、幸せの連鎖が日本中で起きている。子どもたちも、大人たちが夢を語り、社会に幸せの連鎖を起こすうしろ姿を見て育つ。

あきらめないことの大切さ。

あきらめずに、そういう社会を創ることを夢みて頑張っていこうと思いました。



そう考えると、どうしようもなく、やっぱりファンドレイジングにこだわり続けたいという気持ちが沸き起こってきました。

資金集めに成功して、喜ぶNPOの方の顔が見たい。そのことを通じて夢が実現するところを見たい。そしてそのNPOによって救われる人たちを見たい。

やはりファンドレイジングにこだわり続けたい。そして日本中のファンドレイザーの皆さんとともに、日本の隅々にまで、幸せの連鎖を広げたい。


本当に一年365日、毎日ファンドレイジングを考え続けます。
決してあきらめずに、日本で成功するファンドレイジングを、日本を幸せにするファンドレイジングを、そして寄付10兆円という世の中を実現する方法を。


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長くなりました。最後に。

私の「夢リスト」に「福島さんのように人に勇気や感動を与えられるスピーチができる人になりたい」というのを加えることにしました。

ファンドレイザーの皆さん。福島さんのスピーチ、必見ですよ。

そして日本代表ソフトボールが、北京で金メダルを獲る姿、それも逆境の中でワクワクしながら野球に取り組む選手を見たいと思いました。

お久しぶりです。しばらく、立て込んでいて、更新できずにいました。

さて、皆さん、Global Good News Project というサイト、ご存知でしょうか? 
竹井さんという方が中心で運営されていて、「地球規模のいい話=グローバル投資の好材料主に社会起業、CSR、社会責任投資に関する情報提供とプロジェクト支援を行なうサイトです」と謳っています。

世の中には、やれ、テロだ災害だと「バッド・ニュース」が多いし、メディアもそうしたニュースの方が世の中受けするわけですが、世の中を正しくみていくためには、「グッドニュース」も必要だろうと。そうした意図で立ち上げられたサイトです。

そこで、インタビュー連載を始められて、第一回は社会起業家の町田洋次さん、そして、二回目に僭越ながら私が取り上げていただきました。

インタビュー記事はこちら

とっても楽しいインタビューで、竹井さんの世の中の見方、コンセプト提案力に逆に学ぶことの多いインタビューでした。

インタビュー記事の完成後、竹井さんから、「やっぱり、ファンドレイジングって面白いですね」といっていただきました。

Fundraising is Fun!が私のモットーです。こう感じていただけたら、私としても本望ですね。

昨日の続編です。

資金仲介機関の機能を/用力補完、寄付機会提供、C成感補完の3つの機能に因数分解して説明しました。

その視点で日本の資金仲介機関についてみてみるとどういうことがいえるでしょうか。


共同募金会については、´△砲弔い討惑間220億円分の評価はできますが、に関
しては非常に弱い。

ネット寄附については、△砲弔い討楼貭蠅良床舛できますが、´は非常に弱いと
いえます。

大阪のコミュニティ財団については、興味深い取り組みですが、やはり社会的信用力はまだまだ低い。

日本の寄附活動を刺激して、日常生活の中で社会に貢献する寄附という文脈では、残
念ながら、現状では個々のしっかりしたNPOの方が、この3機能をしっかり有してい
ることが多いように思います。

その結果が、アメリカのUnited Wayが4000億円強を年間で集めるというところとの差
になっているのではないでしょうか。

現状では、´△砲弔い討蓮△爐靴躊覿箸事業活動の一環で寄附をする(ポイント寄
附など)という方策のほうが効果が期待できるかもしれません。

そういう厳しい評価をしつつ(自省もこめつつですが)、それでもなお、日本には寄付を仲介する機能がとても重要だし、少しづつ信用力がついてきているというのは間違いなく言えることだと思います。

私も、ライフワークとして、日本の寄付仲介機能の発展に努めていきたいと思っています。

先日、ある大学の教授をされている方から、

「様々なNPOの資金(寄附)仲介組織の存在が、日本の寄附活動を刺激し、日常生活の中で社会に貢献する寄附という行為を定着させるかどうか。」
という視点での質問を受けました。

私が、そのときご回答申し上げた認識は次のとおりです。

資金仲介組織の機能を大別すると次の3点に集約されると考えています。
/用補完機能 寄附機会提供機能 C成感の補完機能

若干説明しますと、
「信用補完」は、ひとつひとつのNPOでは限られた信用力でも、仲介団体には専門的なスタッフがいて、きっちり成果管理をしてくれるであろうという社会的期待を指します。
アメリカのUnited Way やCommunity Shares、コミュニティ財団なども同様の機能を有しています。

「寄附機会提供機能」は、「寄附しやすい」環境を提供して仲介するというもので、ガンバNPOネットのクレジットカード寄附システムや、共同募金の募金キャンペーンなどもその一種です。

「達成感の補完機能」は、「東京ソーシャルベンチャーズ」などのように、寄付者に単なる寄附を超えた達成感(寄付者同士での繋がりや寄付者がまとまることでの金額的インパクトによる)を提供するものです。

こうした枠組みを整理したうえで、明日は、日本の寄附仲介組織をどうこの中で整理するかという視点でお話ししたいと思います。

しばらくチェックしていなかったんですが、さっきLivedoor Blogのランキングサイトを見たら、この「ファンドレイジング道場」がカテゴリ別アクセスランキングでトップ10に入っていました。

先日、一日だけですが、1000アクセスを超えた日があったので、それもあったんじゃないかと思います。

いやー、こういうランキングに入ったりするのって、別にそのためにやっている訳ではないんですが、なんというか、正直に嬉しいです。

いろんな方にご覧いただき、応援していただき、ご意見をいただき、ここまでやってこれたなあという気がします。

何時もご覧いただいている皆様、本当にありがとうございます。

最近、このブログがご縁でいろんな機会で、ファンドレジングについてのご相談を受けることがありますが(中々時間が取れなくて、早朝パワーブレックファスト形式でお会いすることがあったりして、皆様に私の早起きにつきあわせているようで恐縮なのですが)、ひしひしと今の日本においてファンドレイジングのノウハウの集約が必要だなと感じています。

日本社会を良くしようと一生懸命がんばっているNPOの皆さんのお役に少しでも立てるよう、引き続きがんばっていきたいと思います。


みなさん、中食(なかしょく・お弁当、総菜などの一次加工された食品)産業という言葉お聞きになったことあります?「外食」は、レストランなんかでの食事ですが、中食は、ウチや職場などのレストラン外で食べるんですが、既に「食べれる状態」になったものを売るものを指します。中食は、近年における女性の社会進出、核家族化、個食化等の消費者ニーズの変化やスーパー、コンビニエンスストア業界の発展等により、年々市場規模を拡大させており、15年は6兆1,410億円で、外食産業市場規模の4分の1にまで達し、食料消費における中食産業のシェアの比重が年々増加している状況にあります。

この中食産業の中でもお弁当分野での草分け的存在といえば、「ほかほか弁当」。数名の「温かいお弁当を提供したい!」という想いが、当時の「冷たい弁当」があたりまえ、お弁当は家庭で作るのがあたりまえの世の中に結実します。

先日のTVでこの話をやっていたんですが、開店当初は、保健所が来て、「温かい弁当は雑菌が繁殖しやすいので、駄目だ。冷たくして売りなさい」という「指導」を受けます。そこを徹底抗戦し、データも駆使して、「温かい弁当でも、雑菌は2時間は発生しない。購入者は2時間以内に食べるから問題ない!」という反論をしつつ、「温かい弁当を売る」というコンセプトにこだわり続けます。

この「ほか弁」ですが、第一号店は、産業用トラックの行き来の多い、街道筋に出店しています。トラック運転手の昼食ニーズをターゲットにしたんですが、これが予想に反して、さっぱり受けなかったそうです。

他方で、意外なことに、着実に伸びてきたのが、主婦層でした。働く女性や社会進出する女性が増える中で、昼食を作る時間を少しでも省略したいというニーズにマッチし、あっというまに主婦層の圧倒的支持を得て、急成長していきます。当時の創業者たちも、「主婦はかっこ悪いから買いに来ないだろう」というように考えていたため、全く意外なターゲット層に嬉しいオドロキを隠せなかったようです。

この話、マーケティグの題材として、とても面白い。この話は、顧客のセグメンテーションと顧客のジョブ着目という、以前にこのブログでもご紹介したテーマの好例ですね。

顧客のセグメンテーション(この場合は、トラック運転手を当初の対象としていました)が必ずしも的を得ていなくても、顧客のジョブ(温かい弁当を食べたい!)にこだわったからこそのヒットだったといえます。ほか弁が、保健所の指導に従って、冷たい弁当を売っていたら、間違いなくこれまでのヒットはなかった。しかし、顧客のこのジョブには徹底的にこだわったからこそ、其の後の成長と業界の発展につながったわけです。

今や、24時間営業のオリジン弁当などの進出で、ちょっと押され気味のほかほか弁当ですが、6兆円産業に成長させたきっかけとなっている、彼らの「顧客ジョブ」への注目は、とてもマーケティグの視点から参考になりますね。

嗚呼・・

昨夜の日本対クロアチア戦、引き分けでしたね。絶対の勝利を信じていた多くの皆さんとともに、とても残念な気持ちで一杯です。

選手は良く頑張っていたと思いますし、川口のスーパーセーブもありましたが、一点が遠かった・・・・

今は嘆きの気持ちが一杯なんですが、サッカーで点を取るということと、ファンドレイジングの成功ということの相関関係についてちょっと思いつきました。

サッカーって、よく「決定力不足」とかって言うじゃないですか。最後のシュートが枠を捉えられなかったり、決定的場面でミスをしたり。でも、そうしたことっていきなり治らないので、監督としては、「より多くの決定的チャンスをつくる」ということで、最後のシュートの不確実性を少しでも回避しようとします。

かと思ったら、フォワードが大当たりの日だったりすると、いつもより決定的チャンスは少ないのに、ハットトリックを決めて勝っちゃたりする。そうしたところがサッカーの難しいところでもあり、不確実性の高いところでもあります。

チームとしての決定的チャンスの演出では、実はすごくバランスの悪い状態でうまくいっていなくても、たまたま誰かが大当たりすると、結果として点が入ってしまって、そうした問題が顕在化しないということもあります。

なんかファンドレイジングの本質も似ているなあと感じました。

ファンドレジングも、ある日、どかんと大口寄付があったり助成がとれたりといった、「大当たりのハットトリック」の日もありますが、常勝するようなNPOは、地道に「決定的チャンスを多くつくる」チームづくり、つまり、着実に既存の顧客を大切にし、地道にPDCAを回すようなファンドレジング計画の立案実施を目指します。

そうした姿勢が、長期的には最適な結果をもたらすことは間違いありません。

しかし、難しいところは、こうした地道な努力って、すぐに成果が出なかったり、一年間くらいの改善取り組みでは、逆に結果が出なくて、「やっぱりだめだった」というあきらめにつながりかねないところです。

サッカーと違って「決定的チャンスが多くつくれているのかどうか」は、結果(寄付)が増えて見ないとわからないというところも、難しいところです。

ブラジル戦での奇跡を信じつつ、サッカーとファンドレイジング論でした。

法人としてのNPOの信用力をどうやって高めるか。

信用力やネームバリューと寄附行動の相関関係については、いくつか直感を刺激する統計があります。

「スマトラ地震の被害で、日本で集まった寄附は、
  日本赤十字   90億
  日本ユニセフ  30億
  NGO29団体 10億 である」

この数字、社会的認知や信用力と寄附行動の関係について、直感を刺激させるものじゃありませんか?日本赤十字やユニセフの持つブランドイメージと信用力について、改めて驚嘆させられます。

国際協力の業界でも、70年代から地道に活動していた日本の国際協力NGOが中々社会的な広がりをもった支持を集められない中、「外資系」の国際協力NGOである、フォスタープラン、ケア、ワールドビジョンなどが、企業からの支援や個人寄附を着実に集めることに成功していたのも、ある種の「(海外で既に獲得している)信用力」というものが影響しているものと考えられます。

大手のNPOであれば、マスメディアを通じた広報も可能で、大きなイベントをやったり、新聞や雑誌に広告を掲載することで、更に名前や活動を認知してもらい、そういう中で信用力を高めていくということもありますが、中小規模のNPOにとっては、どのような方法があるでしょうか?

NPOにとって、行っている事業が、意味があり、成果が達成され、社会が良くなるものであるということと、そのことを外部に表現していくことは当然重要です。NPOの活動(別の言い方をすれば、そのNPOが社会に提案する、特定の問題への「解決策」が付加価値のあるものでなければ、信用も何もありません。しかし、ここでは、そうした事業面のこととは別に、純粋に経営上のノウハウとしての信用力の強化のために、何ができるかを考えて見たいと思います。私は、「小規模なNPOが信用力を高める」ために、次の5つがキーポイントになると思います。

 峺楜辧粉麌媼圈砲隆蕕慮える活動紹介」を心がける
 企業マーケティングの世界でも、「顧客の顔が見えないものは売れない」といわれています。「顧客の顔」とは、その商品を購入している人の趣味、ライフスタイルや年齢・性別といったものを言い表しています。商品自体の宣伝で終わらず、その商品を購入している人のライフスタイルや価値観が見えることで、購入意欲が高まるというものです。小規模なNPOにとって、団体自体も提供するサービスのクオリティについてもまだ十分な信用力やブランド力がありません。そこで、パンフレット、事業説明、HPなどで、支援してくれている人の「顔」を見せるという方法で、「そうか、自分と似ているこうひう価値観の人が支援している活動なのか」と感じさせることで、親近感を持ってもらうという方法があります。「自らと近い価値観・ライフスタイルの人が支援している」ということを感じてもらうことで信用力を補う効果が期待できます。

▲好織奪佞痢峇蕁廚鮓せ、パーソナル・ストーリーを語る
 人間が、共感するのは、やはり、高邁なミッションや活動の成果だけではないと思います。むしろ、重要なのは、取り組んでいる人の個人的な想い、取り組もうと思ったきっかけなといったストーリーに共感するんだと思います。NPOのスタッフが、自らの活動を、個人的な体験や感動とつなぎ合わせてストーリーに出来ることが、NPOの信頼性を高める効果があると思います。「この人(スタッフ)ならお金を託せる」と信じてもらえることが、中小NPOの信用力につなげられます。「私は何故この活動をやっているのか」という話で人を感動させられる、自分でも話していて、鳥肌が立つというようになってください。また、文字通りスタッフの「顔写真」を各種HPやパンフに出すことや、スタッフが色々な集いや勉強会、イベントに出て「顔」を繋いでいくことは本当に重要だし、効果が大きいと思います。中小規模のNPOにとって、100人という単位で「顔」を知ってもらっている人が増えることは、寄附額の大幅な増加に繋がることがあります。

4覿箸箙埓との連携を明示する
 日本社会は、NPOに比べると、企業や行政の方がはるかに信用があります。「英国では、国民の6割がNGOを信頼している反面、企業を信頼していると答えた人は3割程度に留まっている」というデータがあるようですが、日本では一般社会の信用は、まだまだ企業や行政にあります。信用力の低い組織は、信用力のある組織の「信用」という経営資源を何とか「借用」する方法を考えることが必要です。

 今日、大手企業は社会貢献室を持っています。そうしたところと何でもいいので連携してやれることを探しましょう。イベントにコーヒーを差し入れてもらってもいいですし、使用済み切手をもらってもいいでしょう。実際に得られる金額的なメリットがたとえ少なくても、「トヨタと連携して○○しています」というメッセージが、NPOの信用力を補完する要素は非常に大きいと思います。こうした企業、行政との連携実績は、恥ずかしがらず、遠慮せずにパンフやHPに掲載しましょう。

づ按譴靴疹霾鶻示を印象づける
 どのNPOの経営者も、今日、情報開示や透明性の重要性を認識していない人はいないでしょう。しかし、「ウチはどこの競合他NPOより透明である」とまで言い切れる団体はどの程度あるでしょうか?「一応、きちんと開示しています」ということではなくて、「透明性」や「情報開示」をむしろ団体の「売り」にしてアピールできるくらいのものにしていくことが、特に中小規模のNPOにとって大切だと思います。普通の人から見たら、中小規模のNPOは、皆、正直いって胡散臭いんです。このタイトルが、「情報開示を徹底する」ではなく、「印象づける」とあえてしている意味は、外部の人に印象づくレベルでアピールできなければ、信用力の補完までにはならないという意味です。

ネ事会メンバー構成を真剣に考える 
 中小のNPOにとって、活用できるリソースは全て活用するというスタンスが必要です。信用力が無い中で、信用性を高めるために、理事会メンバーに社会的信用のある人を加えることも信用力強化に役立ちます。理事会には、実質的に経営を司る機能と、組織の信用力を高める機能の両面があることを忘れてはいけません。
 では、誰を入れるといいのか。まず、一般社会で「先生」と呼ばれる人。大学教授、学校の先生だけではなく、医師、弁護士、公認会計士、議員などの職業に就いている方々(ただし、議員だけは、党派色が強い組織と見られないように注意が必要)が考えられます。次に、宗教指導者(牧師、僧侶など)。宗派色の強さがマイナスにならない場合には、クリーンさを強調することに役立ちます。また、大企業(社会的に名前が知られていることが条件)や学会、連盟、協会といった組織の幹部(役員、理事など)が1人入るとずいぶん信用力に差がでます。
 但し、理事会メンバーというのは、組織の経営を左右する決定権のある人でもありますので、余り無理に著名人や信用力のある人を入れると、経営自体がしっちゃかめっちゃかにされる懸念もあります。しかし、数年も活動していれば、その中で、「あ、この人いいな」と感じることができて、かつ、上記の「先生」「宗教指導者」「企業、団体の幹部」という方に知り合うものです。そうした人には頑張ってエネルギーを割いて人間関係を構築して、支援者に巻き込んでいくという、戦略的な取り組みを常日頃から意識しておくことが肝要です。

信用力を強化するというのは、一朝一夕で出来ることではなく、かつ、成果がすぐには見えません。ですが、ファンドレイジングを考える場合、少なくとも向こう3年間で、信用力をどの程度高めていこうかといったイメージは経営陣は持ったうえで日々の業務に取り組むことが必要でしょう。

信用力の強化のために上記の5項目以外にも出来ることも沢山ありますが、とりあえず、私の考える、小規模NPOがやったほうが良いと思うことをあげてみました。

移植手術募金で最近で最も話題になったのは、全腸管壁内神経細胞未熟症という大変な難病で移植手術が必要となったA・Kちゃんのケースでしょう。このケースでは、手術費用が1億3千万円という途方もない金額であったうえに、非常に危険な状態で、早期手術が必要であったこと、そしてなにより、お父さんが鹿島アントラーズの設立時からの熱心なサポーターでもあり、アントラーズを中心に、大々的なキャンペーンがメディアの関心を集めました。

この募金活動は、11月16日に茨城県庁で記者会見を行い、募金活動を開始し、なんと11月30日には1億3千万を集めきることに成功しました。この成功にも、様々な要因が絡んでいることとは思いますが、私が関心を持ったことをいくつかご紹介します。

(膓盂始日にこだわっている点
上述のとおり、救う会の発足宣言と募金開始宣言は11月16日に一気に行っています。実は、その日以前から、当然救う会の事務所の準備や募金箱の準備、ちらしの準備や協力団体との連絡調整等の準備は進めているわけですので、その過程で、募金の申し出もあったそうです。しかし、救う会としては、意識的に、「募金解禁日は、記者会見の16日」という設定を行い、それまでは募金を待ってくれるようにお願いしています。「こうした募金活動、それも今回のようにより限られた時間の中でおこなうときは、ある種の特別な勢いが必要なんです。(同救う会のホームページから)」
11月16日に、募金活動に協力してくれる人々への説明会も一斉に行っていますので、この、「一気に波を起こして、一気に乗り切る」という勢いを重視し、成功につなげている点が、大変興味深いところです。

▲ぅ鵐拭璽優奪箸鯆未犬織船礇優覲拓に秀でていること
ホームページから募金お願いのチラシがダウンロードできるようにしているほか、リンクをはってもらうよう各方面に働きかけています。実際、鹿島アントラーズ等の訪問数の多い協力団体サイトからのリンクで救う会のホームページに訪れた方は相当あるそうです。また、多くの個人のブログでもリンクをはって応援していたようです。

C惨集中の物量戦
16日に募金活動解禁となった際に、チラシは、B2で1万枚、A4で3万2千枚用意していたそうです。私も自分の住む町で、別の子どものための「救う会」の募金活動に接したことがありますが、募金箱ひとつとっても、近所のスーパーではじめてみつけたときには、正直いって、「ふーん、可愛そうだなあ」と感じたくらいで、積極的に支援するという段階には意識が高まっていきませんでした。しかし、その数日後、子どもの通う病院に行くと、そこの受付にも募金箱があり、その週末には、駅前で街頭募金があり・・と、複数回目にするうちに、「本当に大変なんだな、支援しなきゃ」という気持ちと、「これだけ大々的にやっているなら、信頼できる活動かな」という気持ちになったのを記憶しています。潜在的寄付者の生活圏で、短期間に複数回目に触れるようなキャンペーンを行うことで、注意を喚起し、信頼性を高める効果があったものと思います。

こうした移植手術を必要とする家族のために、トリオ・ジャパンという組織が支援活動を行っていますが、その組織が、いろいろと救う会にノウハウを伝授しているようです。移植手術の募金活動は、日本社会の善意を非常にうまくくみ上げているなという印象です。

なお、K・Aちゃんを救う会の場合、11月30日をもって、積極的な募金活動は修了したそうですが、結局、2月6日現在で2億1千万円強集まったそうです。こうした目標額を超えた資金は、万一の再手術等の必要があった場合に備えたり、あるいは、他の救う会に振り分けたりすることとなるそうです。

まず、こちらのサイトを見てください。http://www.ayanokouji.com/link/transplant.html
私にとっても発見でしたが、非常に多くの移植手術等のための募金活動があります。このサイトで紹介されている「○○さんを救う会」というのは43会(43人分)あり、目標額達成はなんと39会にのぼります。目標額に対して8割程度が集まり、手術⇒無事退院までこぎつけたものが2つありますので、それを含めると、紹介されている「救う会」の95%が目標額を集めるか、手術にいたっていることになります(但し、この中には、目標額は達成したけれども、間に合わず、永眠された方が10名が含まれます)。

この数字を見て、改めて日本社会の善意の持つ潜在的なエネルギーに震えるほどの感激を覚えます。私の長女も、幼くして心臓手術を行いましたが、このときの親としての不安や悩みは、とても一言でいいあらわせるものではありません。私の娘の場合は、移植は必要ではありませんでしたが、移植が必要だとすると、数千万という、自分の力だけではどうしようもないお金の前に、父親としての無力感の中で絶望したのかもしれません。そうした思いにある両親を、日本社会の善意が救っているという事実に、本当に、感激します。

こうした善意の橋渡しを、いろいろなNPOの活動で担い、感動を生み出すのがファンドレイザーの仕事だと思います。

さて、私の感傷はさておき、ここで、もう少し、実態を見ていきたいと思います。
ある、I・Y君を助ける会の会計報告を見てみます。このキャンペーンの目標金額は6000万円です。キャンペーン開始が9月12日の地元市役所記者クラブでの記者会見、12月には渡米しています。

収入内訳はこんな感じになります。
総収入 1億1943万4792円
内訳ヽ稿募金 667万9432円
内訳∧膓眸◆ 。隠沓横桔4706円
内訳持ち込み 1618万7246円
内訳た狭み  7931万3417円

このキャンペーンでは、千葉ロッテマリーンズが協力して、ホークス戦の3試合で募金活動を行っていました。その際の募金収入は424万円でした。もちろん、千葉ロッテマリーンズが協力しているという事実で、メディアの注目度が高まったという副次的効果があったことは間違いありませんが、全体の金額からすると、ロッテマリーンズでの募金活動はあくまで一部の収入であって、大部分はそれ以外の収入源から集めていることがわかります。 このキャンペーンの場合、約3ヶ月で1億円を集めたことになりますが、実は、別のケースでは、実質2週間で1億円を集めきった救う会もあります。

先日、TVで、心臓病を抱えている6歳の子どもがアメリカで移植手術を受けるという報道がありました。ご存知の方も多いと思いますが、今の日本の臓器移植法では、15歳以上でないと臓器提供者になれないため、子どもが臓器移植によってしか生命を維持できないケースでは対応できないこととなってしまいます(臓器のサイズがどうしても合わないため)。

私も、アメリカに滞在中に、身内が手術を受けることになったことがありますが、アメリカの医療は、べらぼうに高い。特に移植手術とかになると、5千万から1億以上の金額を払わないと受けることができません。ですので、普通のアメリカ人は、予め医療保険に自分で入っているわけですが、日本で生活する普通の人は、アメリカでは無保険で医療行為を受けることになりますから、全額を予め払わないと手術を受けることができないことになります。

そのため、小さな子どもが重病で、心臓や内臓の移植が必要となるようなケースでは、大金持ちでもなければ、当然、個人で負担できる金額ではなくなってしまっていますので、募金を募ってでも何とか手術を受けさせたいと考えるのが親の人情でしょう。

ときどき、TVなどでも見る、こうした移植手術募金では、例えば鹿島アントラーズがバックアップしたとか、千葉ロッテが支援したとかいう美談とともに、「無事1億円集まりました!」というニュースとして紹介されることがあり、「やっぱり有名人(有名組織)がバックアップしていると、寄付が集まるんだな。ウチのNPOの資金調達の話とは違いすぎる話だな」と考える方も多いと思います。

私も、個人的に、「どうして日本社会のように、寄付の集まりにくい社会で、移植手術寄付はこれだけの巨額を集めることに成功しているんだろう。」ということにとても関心を持っていましたが、「やはり鹿島アントラーズがバックアップしているんだったらね。」という印象から、通常のファンドレイジングとは「別世界」のものであると感じていたのも事実です。

ところが、改めてこの「移植手術費募金キャンペーン」をいろいろ調べてみると、まず、メディアで大々的に紹介されているもの以外にも、数多くの手術が必要な子どものための募金キャンペーンがあることが分かりました。しかも、その多くが、何千万という目標金額を見事集めきっているという事実に驚愕しました(なかには、集めている途中に残念ながらその病気の子どもが亡くなるケースもあります)。

その資金集めのノウハウは、実は多くの中小規模のNPOのファンドレイジングにも参考になるとこともあるなという印象です。明日以降、このノウハウについてご紹介します。

「芸術家のくすり箱」が何故、公開起業オークションでの5分間のプレゼンテーションで、232口もの支援を獲得することができたのか。その成功の要因を分析すると、興味深い点が浮かび上がります。

芸術家のくすり箱の代表である、福井さんにお伺いした内容から、私なりに成功要因のキーとなっていると感じたのは次の4点です。

.瓮奪察璽犬明確であったこと
「芸術家のくすり箱」というネーミングは、とてもセンスが感じられ、活動をうまく表現している名前となっていますが、そもそも芸術家のヘルスケアを多角的にサポートする活動というのは、5分間できちんと理解してもらいにくい活動であるともいえます。そのため、実際のプレゼンテーションに際しては、どうやって分かりやすく伝えるのかをかなり悩まれたそうです。実際には、細部はハンドアウトにまかせて、理念の部分と、これにより芸術界の何が変わるのか、社会に何を変えたいのかを中心に話をしたそうです。多くのNPOが自らの活動を説明する際に、ともすれば、「困っている人がいるから」「この活動は、必要だから」という説明ぶりになりがちですが、この活動により、「何が変わる(何を変える)のか」を中心にメッセージを発するということは、改めて重要であると感じました。また、代表の福井さん自身、この活動のコンセプトについて長いこと考え、自分の中で確信となっていたことからくる、「メッセージの強さ」も忘れてはならない要素だと思います。

聴衆の価値観と活動の価値観をシンクロさせる表現を用いる
WWBジャパンの公開起業オークションの参加者は、必ずしも芸術界をなんとかしようと常日頃思っている人々の集団ではありません。あえて言えば、「社会起業」を通じた社会変革に関心のある人々であるといえるでしょう。そのため、プレゼンテーションに際して、「芸術家とは、命を削って、魂を込めて、新しい価値観を生み出したり、生きる勇気を与えたりすることを託された人」と定義づけて話をするようにしたそうです。このフレーズは、社会起業に関心のある聴衆にとって、「芸術家=社会起業家」というような置き換えを可能とする効果があったと思われます。

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WWBジャパンの公開起業オークションでは、起業志望者が、目標口数を予め宣言し、その目標口数が集まらなければ、支援がもらえないというルールになっています。「芸術家のくすり箱」の場合、120口という目標設定(一年前のオークションでの最高の例は5000円の会員券32口)を行ってオークションに臨んでいます。この高い目標設定が、逆に、参加者に、「自分が応援しないとこの目標は達成できない」という心理状態にさせたという側面はあると思います。ちょっと違う例ですが、時々TVでも紹介されていますが、「心臓移植などで、子どもがアメリカで手術を受けるので、1億円必要です。」ということで行っている募金キャンペーンがありますが、こうした移植手術費キャンペーンでは、2週間で1億円を遥かに超える額を集めることもあるようです。ここで共通しているのは、^豸実現が困難そうなくらい高い目標設定、¬槁犬実現できなかったときの結果が明らかである(公開起業オークションでは、起業志望者は1円も受け取れず、移植手術費キャペーンでは、それこそ生命の危機があります)の2点にあると思います。高い目標設定と、それを実現できなかったときの影響が明確になることにより、「自分が支援しなきゃ」という心理状態に潜在的支援者になってもらいやすいということはあるように感じました。

更に、高い目標設定をする場合、それを「一か八か」の賭けにするというのではなく、事前準備の中で、少しでも実現可能性を高めていく地道な努力が必要です。「芸術家のくすり箱」の代表の福井さんの場合、3年くらい前から、すこしづつ「この人は尊敬できる・面白い・何かありそう・気になる・切らさないようにしたい」と感じた人について、データベースにストックし、そのストックした300人くらいの人びとに対して、オークションに出ることを事前に案内するということも地道に行っています。そうしたこともオークションでの成功に繋がっているといえるでしょう。

ぁ崋らのストーリー」を絡める  
WWBジャパンでのプレゼンに先立ち、週末の起業実践講座で企画を練り、その講座の同期生の間でプレゼンの練習も行ったそうです。当初のプレゼンの内容は、少ない持ち時間を有効に活用することを目指し、活動プランの中身をシステマティックに、論理的に話すことに注力していたそうです。しかし、そこで、何度も「何故あなたがそれをやりたいのか?」ということを問われ、自分史を混ぜるように言われたそうです。結局、本番のプレゼンでは、9歳のとき、何故このような領域に興味を持ったかという個人的なきっかけを盛り込んだり、「私はこう思う」という部分を入れたりしたそうです。
 福井さん曰く、「人は5分間の話の中では、理論よりも人間のストーリーに反応するものだ、ということを痛感しました。」

こうした公開起業オークションを通じて、「芸術家のくすり箱」が得れたものは、232口の支援や人的サポートだけではありません。例えば、「記録的な支援を獲得した」という事実が、新興団体である「芸術家のくすり箱」にとってのひとつのブランド・エクイティとなっているという点も忘れてはならないと思います。また、5分間のプレゼンテーションで多くの人の心をつかんだという実績(成功体験)も、その後の様々な人々とのコミュニケーションで活きて来る経験なのだろうと思います。

この活動にご関心のある方は、http://kusuribako.exblog.jpまでどうぞ。

5分間のプレゼンで232人の支援を獲得した「芸術家のくすり箱」

「芸術家のくすり箱」というNPOをご存知でしょうか。

「芸術家のくすり箱」というのは芸術家のヘルスケアを多角的にサポートする、日本で初めてのプロジェクトです。芸術家の多くが、高校を卒業してから、健康診断も受けたことが無い!というような状況を改善するため、セミナーを行ったり、芸術家のヘルスケアを助成したりという活動を行っています。2005年に発足したばかりのユニークなNPOです。

この「芸術家のくすり箱」、WWBジャパンという、女性の起業家育成を目指した組織の主催する「公開企業オークション」で記録的な支援者数を獲得し、そこで得た資金や人材を活用して事業をスタートさせているという点でも非常に興味深いところがあります。(この「公開起業オークション」については、2月4日の「公開オークションというファンドレイジング(1)」でも紹介していますので、そちらをご参照ください。)

例えばWWBジャパンの一年前のオークションでの他団体の獲得支援数が32口(一口5000円)だったそうですが、「芸術家のくすり箱」の獲得支援者数は、なんと232口!一口は同じ5000円ということですが、金額以上に、これだけの数の方の支援をオークションを通じて得られたということに驚きを禁じえません。

WWBジャパンの公開起業オークションでは、発表者の発表時間がわずか5分間しか与えられていません。まったくバックグラウンドの知識の無い聴衆に向かって、5分間で自らのやりたいことについて説明するというのは、実際考えて見ると非常に難しい。しかし、「芸術家のくすり箱」の福井さんは、そうした状況下で、232人の心を動かし、「支援したい」という気持ちにさせることに成功し、記録的な支援者を得ることができました。

代表の福井さんに何故そこまで成功したのか、どうしても聞いてみたくて、お伺いしました。そこには、小規模のNPOが通常のファンドレイジングでも参考とするべき、コミュニケーションのノウハウが凝縮されているなと感じました。

この成功の秘訣についてのエッセンスは、明日のブログでご紹介します。

コミュニティ・ビジネスをはじめようとする人のために、公開オークションというのがあるのをご存知の方も多いと思います。

「オークション」といっても、サザビーズとかがやっている、絵画とか有名人の愛用品を「競り市」のように落札するようなものではありません。地域社会に福祉向上に役立つような事業を企画している人が、集まった市民の前で自分の事業企画を発表し、起業にあたって足りないものや支援してほしいことを呼びかけて応援者をつのるものです。そして、出席した参加者が、それぞれ、「私は資金を支援しよう」「私は、宣伝を手伝おう」という感じで応援表明するものです。

最近は、地方自治体も地域の活性化を目的として、コミュニティ・ビジネスの活性化に関心を持ってきていますので、自治体が主催してこうしたオークションを開催するケースもあります。

例えば秋田県のNPO法人あきたNPOコアセンターが開催している公開オークションのケースを見てみると、数名の起業志望者が、コミュニティ・ビジネス起業を目指す想いや事業プランを提示して、支援を呼びかけます。100名を超える市民は、次の応援内容から、自分にあったものを検討します。

〇餠癲覆覆鵑箸い辰討皀泪諭爾ないと)、
⊂貊蠅箏材(例えば、福祉サービス系事業では、活動場所や作業所を借り上げる経費をいかに抑えるかが課題)、
F散颪箋〆(パソコンやコピー機代もばかになりません)、
は働力(ボランティアなど)、
ゲ湛・販売・PRなどの業務協力(以外と見過ごされがちですが、新興企業・NPOにとって、情報やサービスの流通チャネルが無いことが結構ネックになります)、
情報提供やアドバイス(様々な専門知識や経験のアドバイスが必要です)


公開起業オークションは、「お金集めの場」と誤解している方もいるかもしれませんが、むしろ、「経営資源あつめの場」と捉えたほうが良いように思います。実際、集められているお金としては、数十万円から、多くて100万円程度のものが多いのではないでしょうか。

しかし、これからNPO法人を立ち上げようとしている人や、既存のNPO法人のひとつの活動を「社内起業」的に事業化しようとする場合、こうしたオークションを活用することの効果は、お金や支援者、活動場所や社会とのチャネルを得られるだけではありません。公開起業オークションでは、自らの行おうとする活動を、全く背景経緯を知らない市民に非常に限られた時間で説明します(WWBジャパンのオークションでは、発表者に与えられる時間は5分間だけです)。そこで、即、出席者の評価が返ってくるわけですので、発表する側も、自分の事業プランについて、初めての方にもわかるように、「何故この活動が必要なのか」「活動の結果何が変わるのか」ということを説明し、「支援したいと」言わせるような発表をしないといけません。また、発表者のキャラクター、立ち居振る舞い、信念や情熱といったものも、参加者のイメージ形成に大きな影響を与えます。

こうしたプロセス(修羅場)を踏むことで、出店する起業家そのものが成長し、その後の活動に勢いをつけることができるようになります。NPO的な活動は、ともすれば「いいことだからやって当然」とやる側も感じがちです。これは裏返すと「いいことやってるんだから支援してよ」という気持ちにも繋がりかねません。しかし、支援者に「成る程これは面白い(効果がありそうな)取り組みだ」と感じさせ、かつ、「この人なら信頼して支援できそうだ」と信じさせるようなコミュニケーションに常に気を配っているNPOのリーダーがどのぐらいいるかというと、残念ながら、それほど多くは無いというのも実情です。

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