今週の「超社会的投資なウィーク」を振り返って・・

コーエン2
今週は月曜日の日本No.1のNPO向け融資実績のある日本政策金融公庫のみなさんとのソーシャル呑み会から始まり、木曜日の日経ソーシャルイニシアティブアワード授賞式のオープニングパネルで「社会的投資を進めるために」を語り、金土はG-8社会的インパクト投資タスクフォース主催の2日間のシンポジウムで、G-8タスクフォースの日本国内諮問委員会(私も副委員長させていただきました)で11ケ月間検討した日本での今後の取り組み提案を発表して、同時に「社会的投資市場形成に向けたロードマップ」の英語版を発表して、といやいや今週社会的投資「盆暮れ正月」な感じでした。

日経アワード2015
この間、来日したG-8タスクフォース座長のコーエン卿ともご一緒して西村内閣府副大臣にお会いしたり、横須賀市長の話を聞いたり、米国のSocial Impact Bondの旗手のTimと話したり、土曜日の最後の塩崎厚生労働大臣のお話を聞いたり、休眠預金活用推進議連のみなさんと話したり、いろんなみなさんと話していて、今、感じていること。
政策金融公庫
それは、「この先に未来がある」ということ。

細かいところでは、いろいろ気を付けることがあります。
休眠預金の活用は本当に社会に変化が生まれて、NPOやソーシャルビジネスが成長するようにもっていかないといけない。単にお金の流れが増えて、依存構造ができたら意味がない。
社会的インパクト評価は、実際にすごいNPOの「現場解決力」を高めているチャンス・フォー・チルドレンのような事例もある。日本のソーシャルセクターは「いい評価」をしなさすぎる。でも、逆にこれから、意識が数値偏重になりすぎると、うまくいかないこともあるかもしれない。でも数値がイノベーションを生み出すきっかけにもなる。そのバランスを見極めないといけない。
社会投資減税は、企業の社会性認証という、非常に難しい課題を乗り越えないといけない。
ソーシャルインパクトボンドは、日本でこそすごいブレイクスルーとして広がる可能性がある。でも、行政スタッフにとって成果をむきあうことが突きつけられることから心理的抵抗があるかもしれない。単年度予算の壁もある。そして、自治体だけではなく、中央政府が巻き込まれて行かないとうまくいかない。

でも、「課題がある、難しさがある、気をつけなければならないことがある、現状が変わるリスクがある」といって、じっとしているわけにはいかない。

ネガティブな側面を最小化させる知恵を絞りながら、とにかく前に進む。
いろんなプレイヤーを巻き込みながら、とにかく前に進む。
ひとつひとつの施策だけで物事は変わらない。でも、未来から逆算して、必要なものが、フィットする状態にするために、同時並行的に、包括的に戦略を考えて、前に進む。
SUZ_7158
100点満点でなくても、仕組み、制度、ソリューションを生み出して、次の世代にバトンを託す。
どのような仕組みも、活かすのは人間です。

でも、この一週間で感じたのは、そこに、素晴らしくクリエイティブで、パッションのある「人」がたくさんいるということ。すでに、このセクターは、先人たちの努力のおかげで、信頼するに足る多くの「人」がいる。未来を真剣に見据えて、自分の立ち位置で何か変化を生み出そうとしている。それもNPO・ソーシャルビジネスだけではなく、企業にも、行政にも、政治家にも、学生にも、メディアにも。

そして、日本の特性の中での「創造的な解決策の創出」を全員でやる。
これだけの人がいるからこそ、ここには未来がある。
そんなことを感じました。
関係者のみなさん、本当にお疲れ様でした。