資格制度とファンドレイジング、どう考えればいいでしょう。

知的コンテンツのあるNPOの場合、その知的コンテンツを集約して研修事業にして、資格制度にするケースってありますよね。

そもそも、資格制度って、弁護士や会計士みたいな国家資格、なおかつ「排他的資格」(つまり、その資格を持っていないとその業務が法律上できない)もありますが、民間資格は、ホントに多い。

NPOだってつくることもできます。

中には、漢検のように、とんでもなく広がる資格もあれば、「有資格者が100人です」という民間資格もある。


NPOにとって資格制度を創るメリットってなんでしょうか?

第一には、自分たちが有している知的なコンテンツが「体系化」されるということ。提供するサービスのレベルが向上します

第二には、収益性の向上が図れるということ。単なる講座と資格研修では、資格研修のほうが圧倒的に集客上も価格設定上も有利です。また、参加するひとも資格研修になると、遅刻しないし、欠席もしないという副次的メリットもあります

第三には、その団体の評価が高まるというか、知的コンテンツのある団体として、社会的な求心力が高まる傾向があります。

第四には、講師陣の育成や確保などを通じて、ミッション実現をリードする「コアな専門家」のグループ化、一体化を図れるということ。


そうした要素があるため、資格制度を創るということは、知的コンテンツのあるNPOにとって、特に中間支援組織にとっては、常にファンドレイジング上、検討したいことになります。

しかし、これを成功させるうえで、常に悩むのが、「資格にするのはいいけど、本当に受けてもらえるのか」「資格をとった人のメリットは?」などのことですよね。

そこで切り口を整理してみます。

資格制度設計に必要なのは

・パッケージ化したコンテンツ(体系的なテキスト)。これは、知的コンテンツのあるところでは作ろうと思えば作れますね。

・教える講師陣。最初は、団体のコアの関係者が担うことが多いですが、戦略的な育成体系を創ることがポイント。

・資格を取った人のメリットの設定。活躍する場なのか、ステイタスなのかの設定。これが悩ましい。いきなり仕事になることもなかったりします。仕事にならなくても、その資格があるとボランティアで子どもの前で教えられるとか、そうしたのもメリットですね

・資格について社会の(特にその人の職場の)理解を得るためのサポート。PRもそうですし、経営者向けの研修会なども一案

・他の資格との乗り入れなど、相互関連性を活かして、より多くの候補者にアクセスしたり、魅力を向上する仕掛けを考える

・上方感を出すために、トップリーダー的役割の人をどう可視化するか。

・有資格者が人的ネットワークや活用できるツールなど、「有資格者がいい仕事をするうえでの知的コンテンツ」の独占的提供。


意外に重要なのが、
・資格を取ることで組織的財源の拡大につながるといった、資金の出し手(助成機関や行政など)の評価項目に加えるということ。これがあることで組織的なメリットが見えてきます。


こうしたあたりが、資格制度のポイントでしょうか

助成金などを活かして、知的コンテンツをまとめる際に、資格化までイメージすることで、助成金を「未来に投資」できるということもあると思います。