昨日、滋賀県の高島市で講演しました。参加されていたのは、主に行政の方たちで、地域のNPOの方もいらっしゃってました。

企画された戸田さんに「鵜尾さんをお呼びするという、夢がかないました!」という大変うれしい言葉もいただきました。


講演中で、行政とNPOとの新しい協働の形の話をしていたのですが、改めて思うのですが、

「組織の枠」を超えて発想できる人材が今の時代、ますます求められている。

ことだなと。

行政には、自治の範囲という枠があり、議会という枠もある。

企業にも株主という枠があり、利潤という枠もある。

やはり、NPOはその「枠」を最も超えやすい存在なんだなと思います。

かつての時代。

「坂の上の雲」があって、つまり、目指すべきモデルがあって、そこに向かっていかに効率的に進むかが課題であった時代は、組織の「枠」にしたがって、各セクション構成員が全力を尽くすことが無駄が無く、最も効率がよかった。


今の時代。

「枠」の中に正解がない。だからこそ、いろんな業態、業種、セクター、国境すらこえた発想の中で「解決策」をみつけるしかない。

そこで、本来的なNPOの役割がある。

NPOは、行政の補完をする「ニッチ・プレイヤー」としての役割だけではなく、「フロンティア・クイエイター」としての役割がある。

行政や企業の前にたって社会を創出していく存在になっていくイメージですね。

でも、じゃあ、そうした枠を超えた人にどうやってなるのか。


組織内社会起業家になるために

組織を辞めて「社会起業家」にならないまでも、「組織内社会起業家」になるにはどうしたらいいか。

私、ひとつの切り口は

「私の夢」を「私たちの夢」として実現することから始まるのかもしれないなと思いました。

「私の夢」とは、組織の中にいて、自分の人生経験、地域とのつながり、いろんな中で、社会のために「こういうことが実現できればいいのに」ということを考えていることですよね。

「私たちの夢」とは、それを、自分の組織内のいろいろなきっかけを活かし、周りを説得して、実現してしまうこと。職場(私たち)の夢にしてしまうこと。

もちろん、いきなり職場のみんなが「私の夢」に100%コミットしなくてもいいんです。「私の夢」の職場を通じた実現に協力してもらうだけでいい。

でも、それって組織の中に「枠を超える」発想を実体験するイノベーションだと思うんです。

全国各地で、これから、こうした小さイノベーションを生み出す人たちが、とても大切な存在になっていくような気がします。

その予兆は、霞が関の中央官庁にも生まれています。「枠」を超えて「私の夢」を「私たちの夢」にする魅力的なキャリア官僚にこの1年何人も会いました。

かつては、こういう人って、「何を勝手なことやって・・・仕事しろ!」と言われたかもしれません。

でも、これからの時代は、こういう人が組織に価値をもたらす時代何だと思います。

NPOも自らの「枠」を超える力を信じないといけません。世界との比較でみると、日本のNPOほど「枠」を自分で決めるのが好きなところはないようにも思います。

社会のため、「枠」を超えていきましょう。