さあ、寄付税制改正も最終段階。

まずは、明日、2月15日(火)17:00〜の衆議院議員会館でのイベント、みなさん忘れずに。
http://www.npoweb.jp/modules/eguide/event.php?eid=203
(詳細はこちら!)

今回の寄付税制改正案。

先日のワールドビジネスサテライトでも紹介してもらいました。
私も登場しますが、何よりうれしかったのは、「日本版プランドギビング信託」を
日本で初めて全国放送で説明してくれたこと。涙でた。

説明は、ちょっと足りませんが、全然OK! ありがたい限りです

http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/post_1084.html


12月の税制改正大綱で採択された(国会で自公が反対したらつぶれますが・・)
内容でいうと、実現すると・・・

寄付控除が税額控除で50%になること(これ自体、国際的にみても素晴らしい)

認定NPO法人が、ものすごく取りやすくなること(「仮認定」という制度ができる)

日本版プランドギビング信託が実現すること(奇跡的です)

なんかがあります。

私、特に注目しているのは、

今回の改正案って、「制度」x「メカニズム」の改正になっていること。

「制度」って、50%の税額控除や認定要件の緩和なんかがそうです。

「メカニズム」って?


思うんですが、寄付税制が変わっても、誰かが、一般市民にそのことをしっかりと
伝えて、支援を求めて、あるいは、寄付先を紹介してということがないと、

「メカニズム」として広がりを見せない恐れがある。

実際、今日現在、一般市民のどのくらいが寄付控除の拡充の可能性を理解しているかというと
大変心もとない。

しかし、今回の税制改正の注目ポイントは、

1 認定要件に、従来のパブリックサポートテストに加えて、「3000円の寄付者を100人集めること」という条件が入ったこと。

2 金融機関が「寄付目的信託」を設計すると、利子非課税などの特典がお客様に与えられるようになる、「日本版プランドギビング信託」が制度化される見込みがあること。

だと思っています。

この2つですが、何故メカニズムとして注目するかというと、

もし、全4万のNPOのうち、1万の団体が仮認定を求め、「3000円ルール」を適用したとすると、これは、1万x100人=100万人の人が、「NPOを支援する」という体験をするということ。さらには、100人の支援を得るためには、おそらく3-500人に呼び掛ける可能性があるため、これは、これからの数年間に、500万人くらいの人が、NPOが持つ夢や、取り組んでいることを「知る」ということでもあります。

このインパクトは、とっても大きい。

日本社会は「実体験」型社会です。哲学、理念だけで変われない。でも、社会が共有する実体験があると、一気に変わってしまう可能性のある社会です。

もうひとつが、日本版プランドギビング信託。

これ、信託制度になじみのない方には、分かりにくいかもしれません。

米国で十二兆円の残高になっている寄付信託
信託化して、毎年一定額を計画的に寄付。死亡すると残余信託は寄付
信託化したのち、毎年一定額を年金として給付を受けられる(信託の30%まで)
運用益非課税、寄付額に対しては50%の税額控除適用

というのがポイントです。

でも、この制度が強力なのは、一点。

全国の金融機関で、お客様に「寄付」を勧める信託商品が生まれるということです。

信託銀行だけとっても、全国に窓口・営業マンは6000人います。

都市銀行、地方銀行なんかもいれたら、一体何十万人なんだろう。

やっぱり、今日現在、フツーの人が人生とおカネについて相談しようと思ったら、地域のNPOセンターより、オンラインの寄付サイトより、近所の金融機関になります。

そこで、「最近では、社会貢献できる、こんな金融商品もありますよ。一応、税金も還付されますし、手続きはこっちがやりますが・・・」みたいなコミュニケーションが全国で起こる。

信託の寄付先は、寄付者が自由に設定できるので、NPOにとっては、多くの支援者を持っていることが大切になります。

これまでの公益信託って、手続きが面倒で、寄付者が、寄付先を指定できないんですよね。だから、一億円くらいないと銀行も相手にしてくれないし、しかも、寄付者には達成感がない。

でも、この商品は身近です。

今、金融機関でおこりつつある変化。これも、先ほどのワールドビジネスサテライトで見て取れます。
この変革を生み出してきた、信託協会と住友信託銀行のみなさんには、大変敬意を表したいと思います。

寄付白書によると、寄付者の66%は2つ以上の団体に寄付しています。

「一度寄付した人は、他の団体にも関心を広げ始める」というのが日本の寄付者像。

そのきっかけを全国に広げるという意味において、日本版プランドギビング信託には期待しています。