土曜日は、NPO学会の運営委員会に参加していました。

来年の3月19日、20日に東京で開催される、次回大会ですが、今運営委員会を中心に発表内容や企画内容の詳細を検討しているところです。

今回のNPO学会、寄付白書の創刊も間もなくですので、そのご紹介ということもあり、参加しようと思っています。

｢新しい公共」ということが昨年から言われ、今具体的な施策がどんどん動いているところでもあり、こうした動きをアカデミックの世界から検証する動きってとても大切なことだと思います。

やはり、NPOなどが様々な取組を実践する。

それを実証研究として体系化し、一般化することで、汎用性の高いモデルに仕上げる。

そのモデルを参考に、NPOなどが更に実践のレベルをあげる。

そうしたサイクルが社会サービスには必要なんだと思います。


例えば・・・ある障害を持った子どもが、養護学校に通う方がいいのか、特別支援学級がいいのか、普通学級がいいのか。

日本では、養護学校や学校の生鮮の｢体験値」で「こうしたほうがいいよ」というアドバイスがされることが多い。

他方で、アメリカにいたときにとみに感じたのは、徹底した実証的リサーチの積み重ねで、（例えば、その障害を持った子どもが普通学校に入った場合と養護学校に入った場合で、将来の自立や年収の違いを10年かけて追いかけた比較調査など）どちらが最適かを科学的に明らかにしようとする姿勢。

日本は、いいところではあるのですが、ともすると職人型社会で、現場が一番偉いという発想がある。

そのため、｢体験値」がすごく価値を持ちすぎることがあります。

そのため、アカデミックは実証研究の持つ意味は、特に日本で大きい。

そう思います