全国ボランティアコーディネーター協会の全国集会に出て、パネルディスカッションで出ていた議論で、なるほどなあと思いましたね。

「ボランティア」を改めて深堀して考えるいい機会になりました。

北九州大学の稲月教授がおっしゃっていましたが、孤独死が3万2千人にいたる社会、ホームレス化、即ち「無縁化」が進んでいるとのこと。たしかに、企業や家族、地域が人を社会につなぎとめる力が弱くなってきていると。
(98年がホームレスが増えた時期と自殺が3万人を超える状態とが同時に起こっている。)
既存の社会の集団が弱くなる中で、中間的集団としてのNPOなどへの社会の期待は高まってきているとのこと。


龍谷大学 教授 筒井のり子氏によると、97年の秋にはじめての全国ボランティアコーディネーター集会があり、その数ケ月後に阪神淡路大震災があったんですって。

震災直後の21日、1日だけで全国から600人超えるボランティアが集まったそうですが、そのときに全国からボランティアコーディネーターが駆け付けてくれたそうですが、ベースの想いや考えが共有できていたので、非常にやりやすかったそうです。
反面、NPOが台頭する中で、「ボランティアからNPO」へというような言われ方がされるようになってきたという時期があったと。その中で、最近、個々の市民が社会をつくる基盤となっているのかという気がしている。最近、ボランティアの手段化という側面もでてきた。ボランティアで若いやつにやらせようとか、アルバイト代が出せないので、有償ボランティアとするという発想とか・・・

なるほどねえ・・・・

福岡市社会福祉協議会の張氏は、「電車でのボランティア活動から、サンダルばきのボランティア活動へ」という、より地域に密着したボランティア活動が、今、改めて見直されていると。自助、共助、公助のバランスが、今また求められている。



ボランティア活動って、日本社会で着実な市民権を得てきています。そうした希望を持つ人を「つなぐ」コーディネーターの役割や機能も整理されてきつつあります。

一般市民の社会参加である、ボランティアと寄付。この2つの要素のうちのボランティアについての議論や実践の積み重ねと同じように、「寄付」についても一つ一つ積み上げていくことの大切さを感じました。


・・・ちなみに、目の前にすわっている50代の紳士がいるのですが、パネルディスカッションを聞きながら、パネラー全員の似顔絵をノートに描いています。これがうまい。全然関係ないですけどね。