昨年の12月3日のローター記事ですが、不況下での英国の状況について分かりやすい説明を見つけました。(www.gendainews.comから抜粋)

 ポイントは、
ゞ睛惨躓,膿Δ鮗困辰振睛札泪鵑涼罎法∋善団体への転職を希望する人がかなりいるが、なかなか慈善団体でも受け入れが難しい。
経済危機で、企業などの支援が横ばいか減少傾向になると予測しているNPOが4分の3程度いる(内訳は不明。)雇用も伸び悩み。
この不況下でも、子供向けの事前団体、海外緊急支援と医学研究は支援が減りにくいと分析。他方で芸術系・文化系や厳しい。

というあたりです。不況とチャリティとの関連性では、まず、真っ先に企業のスポーツや芸術などの支援がカットされる傾向にあるのは世界共通ですが、そこからもう一歩踏み込んだ分析もあって興味深いですね。
 
 

[ロンドン 3日 ロイター]

 経済危機で金融機関から解雇された元社員らは、他の業種にも働き口を求めている。英国では慈善団体が人気の再就職先となっているが、そうした慈善団体も運営は苦しく、失業者を救い切れない状況となっている。
 銀行破たんなどで職を失った金融業界のプロフェッショナルらは世界全体でこれまでに18万人に上る。有能で金融経済にも詳しい人たちが、他のセクターに目を向けている。数学や科学の教師になる人もいるが、英国では慈善事業への関心に高まりが見られる。
 慈善団体セーブ・ザ・チルドレンのスポークスマンは「解雇された人たちが店や本部オフィスにやってきてボランティア活動をしている」と語った。ただ、無償で経営上の役割を担ったり、店頭で接客する心構えがない限り、時間的にも職務経歴的にも満足できる仕事を手に入れるのは難しい。
 人々が財布のひもを締めて寄付が減り、企業との提携もとん挫する中、慈善団体も従業員を減らしボランティアに頼り始めているのが現状だ。


 英ボランティア団体のVSOは、9―11月半ばにボランティア活動への問い合わせを前年同期比2倍以上となる2572件受けた。スポークスマンは「金融プロフェッショナル向けの仕事はほとんどないのが実情」と説明。マネジメントの経験がない限り、特定の金融スキルだけでポジションを得るのは難しいと語った。


 <チャリティーはぜいたくに>
 エクセター大の経済心理学者スティーブン・リー氏は「経済用語では慈善での寄付はぜいたく品ということになる」と指摘。景気の落ち込みで慈善団体にとっても厳しい時期が訪れているとの見方を示した。
 プライスウォーターハウスクーパースと資金調達の監視団体インスティチュート・オブ・ファンドレージング、慈善団体の監査などを行うチャリティー・ファイナンス・ディレクターズ・グループが362の慈善団体を対象に行った調査では、4分の3が来年の収入を横ばいもしくは減少と見込んでいる。
 また32%が投資計画を棚上げ、71%は向こう1年間の企業からの資金提供が伸びない、もしくは減りそうと答えた。

 <雇用の削減>
 別の調査では、英国の慈善団体のおよそ3つに1つは、昨年9月からの1年間で雇用を削減、半数以上がスタッフの賃上げを制限したと答えた。
 脳性まひの慈善団体スコープは10月、上級管理職で5つのポジションをリストラすると発表。国際的に活動するオックスファムも、2009―10年に英国で5―7%のスタッフを削減する方針。
 経済危機で店頭の売り上げに陰りが見えているチャリティーもあり、ロンドンにあるオックスファムの店舗マネジャーは「クリスマスに向けて売り上げが上昇していなければいけないのに、昨年に比べ20―25%少ない」とコメント。ここ最近は新卒者のボランティアも増えていると語った。

 <嵐に耐える>
 前出のスコープをはじめ、今年の大幅な株価下落で直接的な痛手を受けた団体もある。同団体は10月、過去1年間に株式運用資産で80万ポンド(約1億1000万円)を失ったと明らかにした。
 セーブ・ザ・チルドレンも株式投資で損失を出している。ウィットブレッド最高経営責任者(CEO)は、ロイターに対し、英主要株価指数が100ポイント下がるごとに17万5000ポンドの損失が出ると語った。
 ただ専門家らは、同団体に関しては活動の対象が子どもであることから、苦境をうまく乗り切れる可能性もあると指摘する。資金調達のコンサルティング団体マネジメント・センターの調査によると、活動目的別に見て、支援を維持できる可能性が最も高いのは子ども向けの慈善団体で、次いで国際的な緊急支援や医学研究となっている。
 エクセター大のリー氏は「懐具合が厳しくなったときでも、人々がいかなる代償を払っても維持しようとする支出項目のようなものがある。子どものための出費がその1つだ」と指摘した。
 一方で、最も信用危機の打撃を受けそうなのは芸術遺産や文化を扱う団体という。また、動物愛護団体でも苦しい状況に置かれるケースが出てきている。100%寄付で運営するブルー・クロスは、遺産からの寄付が半減したため、向こう1年の収入予想を10%下方修正した。
 クリスマス後に捨てられるペットに対しても、人々の態度は冷たくなる可能性がある。英王立動物虐待防止協会(RSPCA)のスポークスマンは「例年に比べ里親がなかなか見つからない動物が多い。おそらく人々がかかる費用のことを考えてペットを増やすことに二の足を踏んでいるからだろう」と話した。