今、大阪にむかう新幹線の中にいます。

今日は午後に、関西アメリカンセンターと関西国際交流団体協議会の共催による「第5回日米NPOダイアログ」非営利組織のマネジメントセミナーに、スピーカーとして参加することになっています。

マイクロソフトのアジア担当ディレクターのロリー・フォーマン氏、りそな銀行の藤原氏とのパネルディスカッションも組まれていて、とても楽しみな午後になりそうです。

さて、今日は、シニアによる「ファンドレイジング・ボランティア」というものについて考えてみます。

一部のNPOでシニア層にファンドレイジング担当のボランティアになってもらっているケースがあります。

NPOにとって、自分の団体を人に薦めて寄付や支援を集めるということがなかなかやりにくいという気持ちがあるというところで、ボランティアとしてシニアの方にかかわっていただき、その方が他の人や企業にそのNPOを薦めるというタイプのアプローチです。

こうした取り組みは、確かに「ボランティア・ファンドレイザーの活用や組織化」という視点でアメリカのNPOでもよく語られますが、いくつかの面で効用があります。

第一に、NPOのスタッフは、事業や受益者への支援活動に主な関心領域がありますので、なかなか毎日資金集めや企業との連携促進などのことを考えるようにスイッチが切り替わりません。そうした中でファンドレイジングの活動の実動部隊を確保できるということがあります。

第二に、シニア層は企業経験が豊富ですので、人脈や企業側のニーズへの理解があります。こうした知見を活かすことができます。営業経験のある方であれば、なおのこと力になります。

第三に、企業で幹部職員であったシニア層がNPOへのボランティアとして参画する場合、ともすると「経営前晩のご意見番」のような役割になってしまうことがあります。企業とくらべると「アラ」がみえてしまいますので、NPOの経営全般にいろんなことを言われ始めて、双方が疲れてしまうことがあります。ファンドレイジングに役割を絞ることで、やることや期待されることがはっきりするという側面があります。

他方で、いきなりファンドレイジングボランティアがこなせるシニアばかりではありませんが、しっかりとした研修や実践の機会を経たうえで、そうした活動にシニアが参画することは効果的に思いますね。