先日のアメリカでのAFP総会(ファンドレイザー総会)でのひとつのセッションで、地方の美術館の建て替えのための寄付キャンペーンの事例の紹介をしていました。

このキャンペーンは、ファンドレイジングコンサルティングの会社である、CCS社がサポートに入っていたんですが、目標額100億円を見事に集めたことから、その概要の報告をしてくれていました。

いくつか印象に残ったところをあげますと、

100億円は、それこそ数万人の寄付があって成り立っていますが、そのうち、80億円は上位300人弱であげています。やはり、キャピタルキャンペーンは、大口寄付の集め方がキーポイントですね。

△海離ャンペーンでは、当初は白黒の普通の紙を大量コピーして、地域社会で寄付集めをやっていたそうです。アメリカの中でもこうした例は結構めずらしく、100億円規模のキャンペーンでは、だいたいみんな立派なパンフレットを用意してきます。そうしたところがかえって地域社会では新鮮だったのかもしれません。

このキャンペーンの成功を考えるうえで、「これまで培った信用と実績」がものすごい効果をもたらしています。実際の大口寄付者の多くは、これまでこの美術館に一度も寄付したことのない人たちだったようですが、地域社会のつながりを利用してファンドレイジングしていったそうです。その際にこうした人たちをひきつけたのは、「この美術館が地域社会でいかに認知され、尊敬されているか」という信頼と実績にあったという分析をコンサルタントはしていました。やはり口コミ評判というのは本当にあなどれない。

そんなことに気づかされたことを思い出しました。