先日、あるNGOのオフィスにお伺いして、スタッフの皆さん（１４人くらい）にファンドレイジング研修をさせていただきました。

オフィスに入った瞬間に、温かい温度感のするオフィスで、スタッフの皆さんもとても気持ちのいい方々でした。

「あー、きっとボランティアもこのオフィスなら来たくなるよなあ」という感じがしました。

ファンドレイジング研修では、皆さんから、これまでの仕事を通じてよかったという体験談などもお伺いしたんですが、「寄付者から却って感謝の声をいただいた」といった声をいくつも聞けました。こういう団体っていいなあと思いますね。とても潜在力を感じました。

ところで、これまで、国際協力団体、障害者団体、患者支援団体、芸術系団体、と数億円規模の団体をいくつかみてきて、共通しているのは、その段階で少し、落ち着くというか、収入構造的には安定化するようなところがあるように思います。

これが、１０億円を超えるくらいになると、また少し違う展開があるように思いますが、数億円規模の団体というのが、スタッフも充実してきて、安定化する反面、更に上昇していくためには、何か別の仕掛けがいるという意味で、転換点にあるということなのかもしれません。

もちろん、一般化はできなくて、一気に１０億円規模に至る団体もありますので、常に例外はあるんですが、３千万円くらいの団体が、なんらかのきっかけで億を超えるようになると成長カーブに乗り、３〜５億円に至る。そして、その規模でしばらく安定化するというイメージですね。

数億円規模の団体が１０億円レベルに成長するための仕掛けについても一度しっかり検証してみたくなりました。こうした団体が数多く出てくると、日本社会のNPOを見る目も一ランクUPしますね。