先日の新聞報道でもでていましたが、大和証券が途上国向けのワクチン購入資金を手当てする債権「ワクチン債」を3月中旬から個人向けに販売するそうです。

債権は2年物の南アフリカランド建てで、格付けも最高ランクのAAAを取得し、総額210億円を売り出すそうです。

こうしたワクチン債の販売は日本でも初めてだそうですね。

この「ワクチン債」のメカニズムは、予防接種を推進する国際機関である国際金融ファシリティ(IFFIm)が起債でワクチンを購入して途上国へ無償で援助するというもの。債権の返還資金は、先進国を中心に各国政府がIFFImに出資するという形での各国の寄付金で補うというもの。

2006年にも欧州で10億ドル(1100億円)相当の債権が発行されているそうです。

今回この起債で5億人にあらたに予防接種が可能になります。

このメカニズム、途上国の予防接種のお金は今すぐにでも必要となるわけですが、各国の政府の援助資金は逼迫しています。そこで相対的に低利の起債をすることで、社会責任投資に関心のある法人や個人の資金を集めて、まずはワクチンを無償援助し、期間をかけて各国政府の寄付金(償還しない出資金)をIFFImに入れることで返還していこうというアイデアです。

こうした「出資」という感覚で社会に貢献するという選択肢が、今の日本では少しづつ広がりを見せています。このワクチン債の売れ行き、注目してみていきたいと思います。