最近、気づいたんですが、大和証券のCMで、面白いことやってますね。

ごらんになった方もいると思いますが、大学の教授が「決定回避の法則」について解説するというCMです。

この教授、米国のニュージャージー州にあるプリンストン大学のELDAR SHAFIR博士です。彼が、CMの中で、店頭に4つの色違いのベビーカーを並べて売った場合と、何十種類もの色違いのベビーカーを並べて売った場合では、4つの色違いの場合の方が売れるということを解説するCMになっています。

シャイファー教授が提唱していることは次のよなことです。

決定回避の法則 : 選択肢が増えすぎると、人はむしろ何も選べなくなる。

現状維持の法則 : 選択肢が広がると、いつも通りのものを選んでしまう。


この考え方、寄付先としてのNPOを選ぶという考え方にも近いものがありますね。

結局、NPOが注目されてきて、いろんな団体が出てくると、寄付する方からすると、どこを支援したらいいのかよくわからんということになってきます。

かえって、普段あまりNPOに関係がない人のほうが、たまたま縁のあった団体を支援するということで、よほど迷いはなく、決断できるということもあるかもしれません。そして結果として「現状維持の法則」が働いて、最初にご縁のあった団体を支え続けるということになります。

顧客に対して「選択肢を絞る」ことで購買行動につなげようという発想って、いろんな商品のマーケティングでも出てきます。旅行会社が、テーマ別のパック旅行を提案したりするのもその例ですよね。

実際に資金仲介をやっているサイトなんかでも、個々のNPOへの支援というよりは、「環境」とか「子ども」とかといった選択肢で寄付する人も結構いるようです。

大和証券のCM、なかなか妙味ですね。