2007年11月06日
欧米系NGOの日本新規上陸?
先日、ある欧米では知らない人がいないくらい大手の国際協力系NGO(日本では活動拠点もなく、まだほとんど無名ですが)のスタッフの方が、東京での支部創設に向けてご相談にいらっしゃいました。彼自身、日本はほとんどはじめての滞在のようであり、日本でのファンドレイジングの成功について、意見が欲しいということで、いろいろ聞いて見ると、まずマーケット調査をするところからはじめようとしていました。
彼と話していて、「やはりファンドレイジングの成功体験のある団体、そしてファンドレイジングに先行投資のできる団体は強い」というのをとても感じました。
欧米系のNGOの日本での展開は、寄付集めや企業連携の面で成功を収めているといえる事例がいくつもでています。これには、やはり欧米でのファンドレイジングの成功体験が組織的に共有され、先行投資的発想(ファンドレイジング専任担当者の雇用や、ダイレクトメーリング戦略など)での取り組みが可能となっている点、欧米系NGO自体のブランド力から、強力な理事構成を組めるということや、知名度そのものが持つ力という側面もあると思います。
彼のNGOが日本で展開するとすると、やり方さえ間違えなければ個人寄付で億単位のお金を集めることは出来るように思いましたね。(ただ、彼自身が、若干楽観主義的すぎて、このままいくと、少し「やり方」を間違えそうな懸念もありますが・・・)
日本の貯蓄率の高さ、高齢化、富裕層の台頭、他の競合NGOのファンドレイジング力の弱さといった点は、欧米系の大手NGOで日本への未進出の団体にとっても、「日本市場」の寄付潜在力と寄付獲得可能性を感じる理由になっているようです。
日本社会の寄付ポテンシャルは確実に増加しています。この市場をつかめるかつかめないかが、今後のNPO/NGOの二極化を生むところになりますね。
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by Hiroko 2007年11月09日 22:29
はじめまして、いつも有益な情報を提供してくださりありがとうございます。
欧米系NGOの件ですが、日本では、税制が個人寄付を阻害している云々と聞いたことがあります。この辺りを加味しても、欧米系NGOが成功するとお考えですか。もしそうであれば、税制は、あまり影響しないということなのでしょうか・・・?
ご意見お聞かせ頂ければ幸いです。
欧米系NGOの件ですが、日本では、税制が個人寄付を阻害している云々と聞いたことがあります。この辺りを加味しても、欧米系NGOが成功するとお考えですか。もしそうであれば、税制は、あまり影響しないということなのでしょうか・・・?
ご意見お聞かせ頂ければ幸いです。
2. Posted by Uo 2007年11月16日 09:15
コメントありがとうございます。
NPOにとって税制とファンドレイジングの成功に相関関係があるかと問われれば、「あります」という答えになります。認定NPO法人格を取ると、平均して3割程度収入が増えているという話もあります。他方で、日本は源泉徴収型社会なので、寄付して税控除の権利が生じても、わざわざ申告するのは面倒と感じる人も結構います。その意味では、個人(特に小口の寄付)の寄付行動と所得控除には必ずしも強い相関関係は無いともいえます。
そういう中、他の欧米系NGOの日本での成功を見ても、知名度、組織力、先行投資資金力などから、一定程度成功することができるように思いますね。
NPOにとって税制とファンドレイジングの成功に相関関係があるかと問われれば、「あります」という答えになります。認定NPO法人格を取ると、平均して3割程度収入が増えているという話もあります。他方で、日本は源泉徴収型社会なので、寄付して税控除の権利が生じても、わざわざ申告するのは面倒と感じる人も結構います。その意味では、個人(特に小口の寄付)の寄付行動と所得控除には必ずしも強い相関関係は無いともいえます。
そういう中、他の欧米系NGOの日本での成功を見ても、知名度、組織力、先行投資資金力などから、一定程度成功することができるように思いますね。
