「旭山超え」という言葉があるらしいですね。

以前、このブログでも何度か、北海道の旭山動物園がなぜあれだけの成功をおさめることができたのかをご紹介させていただきました。NPOのファンドレイジングの視点でもとても参考になるところがあります。

この旭山動物園の成功に触発されて、日本中の動物園が、旭山動物園の行っている「行動展示(動物本来の能力や生態をうまくみせる)」をまねて、集客力を高める取り組みを進めているようです。

日経トレンディ8月号では、全国各地の動物園の取り組みを比較する特集をやっています。面白いのは、旭山動物園をベンチマークに、「驚き」の尺度を定義したうえで、全国の動物園を回り、一日に何回ビックリできるかを数えたという「視点」です。

地方の動物園って、ともすれば「お金がないから改修できない→旭山動物園みたいな行動展示ができない」ということであきらめてしまいがちです。

しかし、この「ビックリ」回数調査は、そうした中で、いくつかの面白い発見を伝えてくれます。

たとえば、「えさやり」。これは資本も特別な技術も必要ありませんよね。毎日のことで、必ずやることです。この日経トレンディの特集では、この餌やりにどれだけのビックリがあるかを比較しています。

札幌の円山動物園では、チンパンジーの餌をあえて切り株の穴にいれて、チンパンジーがその餌を枝でほじくって食べるような姿をみせたり、子供の動物には、飼育員がだっこしてミルクをあげる姿をみせたりと、いろんな「餌やり」を通じて「ビックリ」を提供しているようです。

NPOのファンドレイジングを考えるうえでも、この比較の視点は参考になりますね。ともすれば、施設やサービス面の比較をしがちですが、これを「ビックリする」という視点で比較すると、もっと簡単な改善で集客につながるサービスアップができるということなんだと思います。

NPOのファンドレイジングも、寄付者が一年間に何回「うれしい」という気持ちを感じるかという視点で比較するとか、いろいろ応用が利きそうですね。