皆さん、「銚子電鉄」ってご存知ですか。日曜日の夜のTVで特集していたんですが、廃線寸前のローカル線です。全国各地で、こうしたローカル線が、代替交通手段の浸透により、経営難に陥っています。

そうした中、この「銚子電鉄」の取り組みがとてもユニークで、興味が惹かれました。ファンドレイングの観点からも学ぶところがありますね。今日からちょっと連載します。

この銚子電鉄、もともとローカル線としては珍しい取り組みをいくつかやってきている「アイデア路線」ではあったようです。これまでも、「人が乗らないならモノを乗せよう」と宅配便を回収するサービスをやったり、クーラーボックスを持ち込んでビールを売ったりといった努力や、社員が見よう見真似で「たいやき」を販売するサービスを行ったりと、実にいろいろな取り組みをやっています。しかし、それでも95年時点で1億3千万円の累積赤字があり、にっちもさっちもいかなくなったようです。

そこでこの銚子電鉄の社員が考えたのが、「ぬれせんべい」をつくろうと。もともと、しょうゆの産地として有名な地域でしたが、銚子電鉄の面白いのは、地元で作られたぬれせんべいを売ろうというのではなくて、自分たちで銚子電鉄ブランドのぬれせんべいをつくっちゃおうということを考えるわけです。もちろん素人集団ですから、何回も失敗作を重ねて、最終的に売れるレベルのものを作成することができるようになります。

このぬれせんべい、「ローカル線の社運をかけた副業」というイメージが受けて、新聞各紙でも興味を持ってとりあげられ、2005年では、本業の電鉄の売り上げが1億1千万円、副業のぬれせんべいが1億8千万円というところにまで至り、電鉄経営を支える重要な柱となったそうです。

このぬれせんべいで成功したという話自体も、ユニークで面白い話ですが、銚子電鉄の本当の苦難とそれを乗り越える奇跡は、この後おこります。
それはまた明日に。