月曜日深夜のニュース23で、20分以上、応援している龍の子学園の特集がありました。

耳の聞こえない子供たちが、「ろう児」であるということに自信をもって生き生きと過ごしている姿に、改めてこの学校が出来る社会的な意義について考えさせられました。

 子供のころから、「あなたは普通の子の出来ていることができていない。まずは出来るように努力しなさい」といわれて育つ子供たちが、自分の心の中に宿す劣等感や不信感に対して、私たちは余りにも鈍感だったのかもしれません。自分たちが存分に使える手話を通じて自己を表現する機会を与えられ、自我を形成していきながら成長する子供たちの姿をみて、日本の障がい者教育全体に対する強烈な一石を投じる学園であるなと感じました。

日本社会では、子供から大人まで「普通であること」にとてつもなく大きなエネルギーを割いています。

耳が聞こえない子供たちだけではなく、どこの小中学校でも、「みんなと一緒にしたい」という相当のプレッシャーがあります。

こういう「同質圧力」ってホントどこが起源になっているのかと思わされますが、潜在的には、日本社会を覆う概念となっています。

こうした中、「手話だって、立派な言語じゃないか」という、あたりまえのことをあたりまえに主張して、子供に選択肢を提供しようとする学校が、生まれてきていることは、本当に素晴らしいことだと思います。

そして、このプロセスを実現する過程に、「NPO」という法人形態が果たした役割があるということも注目しておきたいところです。行政主導で作られた法人でもなく、企業でも無い、第三軸の法人が、こうした社会変革を達成する。そして、そのプロセスを実現に至らせる重要な要因が、「社会からの寄付」という行為です。NPOや寄付が社会に重要な影響を与えるひとつの好例として、今回の龍の子学園の学校法人化を捉えることが出来ると思います。