日本ではじめて、株式会社形態の学校が、学校法人化したというニュースが出ていましたね。

この学校、特区申請を活用して設立された7つの学校のひとつで、株式会社で「グロービス経営大学院」という学校です。ビジネスマン向けにマネジメントを教えるスクールとして、一定の評価を受けている学校です。

今回、学校法人化することが認められそうだということのようです。

グロービスにしてみますと、株式会社形式ですと、私学助成金などの行政からの補助金もありませんので、ファンドレイジング戦略上も学校法人化のメリットは非常に大きいと思います。税制上の優遇措置もあります。また、最近では、LECのように、株式会社立の学校のトラブルも報道されていますので、そうした社会的信用力の面もあるのかもしれません。

しかし、それにつけても、最近、構造改革「特区」によっていろいろな新しい活力ある動きが生まれてきています。

私が今応援している「龍の子学園」さんも、特区認定を受けて学校法人化しようとしていますが、今まで、日本の行政がいかに社会の活力を縛り付けてきたかということをよく表しているなあということを感じます。行政側の抵抗でいっぱい不利益な条件のついていることの多い「特区」ですが、それでもなお、こうした取り組みが新しい息吹を社会に吹き込むんだなあと思います。

行政が規制緩和するところには、必ずといっていいほど、NPOにとってのファンドレイジング上のチャンスがあるというのが私の持論です。

グロービス経営大学院の学校法人化、是非とも更なる発展に繋げて欲しいですね。