日本スケート協会、会長の逮捕までいたって、ズタボロな感じの報道のされ方です。

実態上、何がどうなったのかは、司法の場で明らかにしてもらうとして、この財団法人日本スケート協会って、そもそもどんな組織なんだろう?と興味が湧きました。

文部科学省のHPに財務諸表が掲載されていましたので、ちょっと見てみますと、平成14年の決算書ベースで収入が9億円強となっています。支出もほぼ同額です。

収入の大半が事業収入(6億3千万)で、そのうち、最大のものが、特別事業収入といって、NHK杯や世界フィギアなどのイベントの収入です。フィギアもスピーとスケートもありますが、はっきりとフィギアの収入が大きな割合です。

助成収入も一定程度あり、スポーツ基金助成事業として2千2百万、スポーツ振興くじ収入助成2千2百万などがあります。

寄付金収入はわずか百万円、基本財産の運用収益が55万円となっています。
登録料収入も3千2百万ほどありますね。

こうした全体像を見ると、TV会社やイベント会社などと共同して行う事業の収益で強化費や運営費を捻出する構造で、行政からの助成も全体比では少なく、寄附などはほんの少しという収入構造です。

財団法人は、法律上も社団法人や特定非営利活動法人ほどの経営チェック体制が義務化されていないこともありますので、こうした「事業型財団法人」については、どうしても第三者のチェックが弱くなってしまいますし、運営サイドも、「公益法人である」という公共性についての意識が薄れがちなような気がします。そうした部分が今回の問題をより大きくさせてしまったようにも思います。

個人や企業の寄附って、集めるのは手間ですが、集めると、その一人一人の「想い」みたいなものがずっしり乗りかかってくるようなときもあります。それがいい方にでると、背筋のしゃんとした経営になりますし、悪いほうにでると、手間ばかりかかって思い切った経営ができなくなることもあります。

一度、日本の財団法人の平均的な寄附受け入れ額の、総収入に占める比率を調べてみたくなりました。