企業でもNPOでも、あるテーマについて議論して決定しようというとき、どれだけ多様な意見を持つ人を集めるのかということを考えると、結構悩ましかったりします。一般論では、「いろいろな意見、価値観を持っている人、いろいろな能力経験を持っている人を集めて議論したほうが、創造的な意見がでやすい」ということがいわれたりしますが、現実問題としてはどうなのでしょうか?

確かに、イエスマンばかり集めて行われる会議というものが良いともいえませんが、ここで注意しないといけないことはマイケル・ロベルト博士のいう「認知的対立」と「感情的対立」の違いについての理解をもって会議運営を行うということです。

これは、具体的にどういうことかというと、「意見の違い」は一般的には「認知的対立」に過ぎませんので、認知的対立を会議で起こし、議論を高めていくこと自体は、プラスなんですが、どこかの段階で、それが「感情的対立」に陥ってしまうと、そもそもの会議の目的である、参加者間で共有するべき「決定された行動方針に対する高度のコミットメントやその理論的根拠への強固な共通の理解」が却って損なわれてしまうという考え方です。

そこで、会議をリードする進行役や上司の役割が非常に重要となってきます。議論をさせながら、感情的対立には絶対に踏み込ませないという配慮をしていくことが大切です。