今日は、金沢21世紀美術館のオープン後のアプローチで興味深いところをあげてみます。

やはり、一番おもしろいところは、徹底した「子ども戦略」ですね。

館長曰く、「半年間で、金沢市の小・中学生4万人を全て招待した」とのことですが、その際に配布したガイドブックに、招待券(2枚)を付けたことにより、6,000人以上の小中学生が親を連れて美術館を再訪問したそうです。

「くれよんしんちゃんの映画を見に行きたい」と子どもにせがまれても二の足を踏む親(私の息子が良くせがみますが)も、「美術館にいきたい」という子どもの望みをかなえようとは考えるものですよね。

「将を射んとすれば、まず馬を射よ」とはよくいったものです。

また、夜10時まで開いているナイトギャラリーも好評だそうで、こうしたひとつひとつの積み重ねが、年間150万人の入場者数に繋がっているようです。

「キーコンセプトを、しっかり伝わる文章で簡潔に明確にする」
「キーコンセプトに妥協しないでハードとソフトに一貫性をもたせる」
「企画段階で類似施設を徹底的に研究して、いいとこ取りをする」
「PRに際しては、単純な広報に頼りすぎず、地元の既存のネットワークの潜在力を活用して、「顔」の見える広報を展開する」
「子どもをターゲットにして、親を引き出す」


いずれも、視点を変えると、いろいろな経営の場面で活用可能なアイデアやコンセプトに満ちている成功だと思います。金沢21世紀美術館、なかなかやります。