NPOバンクシリーズ、7月1日から第5弾です。

NPOバンクって、「日本でのお金集めの突破口」となるコンセプトを含んでいるような気がしているところがあります。

それは、「出資という形でのNPO活動支援」が、結構今の日本社会の潜在的寄附者のニーズにあっているんではないかということです。

実は、先日来分析している向田さんの女性・市民信用組合ですが、出資者が500名弱(法人含む)いて、出資総額が1億2500万円を超えています。

これだけの規模の出資者を、神奈川県という一県ベースで集めるということに感銘を受けて、「一体、どうやって出資者を募っているんですか?」ということをお尋ねしました。

その答えが、「だいたい、口コミとかが中心です」というものでした。

「口コミ」ということは、支援者が新たな支援者にNPOバンクへの出資を紹介するということになります。これが機能しているということには、正直、驚きました。

実は、以前から、私がアメリカで機能していて、日本では機能しにくい活動のひとつだと考えていたのが、この「口コミで寄附者紹介」というところだったんです。

日本ですと、自分が支援しているNPOがあったとしても、友人や同僚に、「会員になったら」とか「寄付してみたら」ということは言いにくいですよね。むしろ、NPOを支援していることを隠すというか、積極的に話したりしない雰囲気すらあります。

アメリカにいたとき、結構、こうした口コミ紹介はお互いにやっていて、それ自体、なんかとっても普通な感じでした。むしろ、そういう、自分の支援しているNPOのことを同僚や友人に紹介する行為そのものが、その人の社会貢献意欲を表していて、好感されるみたいな感じすらしました。

日本では、しかし、「出資」というイメージであれば、「口コミ」がしやすいということなのかなと感じました。なんとなく、ビジネスとして、クールにやってる感じで、かつ社会貢献センスも感じられる、「大人の社会貢献」というイメージがあるんでしょうか。

この社会認識感は、とても面白い。興味が引かれたポイントでした。

実際に、NPOでも、こういった出資型の資金調達として、「NPO債券発行」による資金調達をするという方法もあります。結構、新たな資金開拓にとっては面白い切り口ですよね。

実際に横浜市だったかが、中小企業をまとめて、一括した債権発行を行う業務を展開していますが、これのNPO版というのもいいですよね。