3月8日の日経の夕刊に、セーブ・ザ・チルドレンという国際協力NGOの募金集めの手段としての「アフィリエイト広告」について、面白い記事が載っていました。

「アフィリエイト広告は、インターネット上のブログなどに掲載されており、クリックすると企業のホームページに切り替わる。基本料が定額で、広告料が売り上げなどに連動する”成功報酬型”である点が他のネット広告と異なる。(中略)災害や貧困に苦しむ世界の子どもたちを支援するNGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京・中央)。昨年10月からこれまでに約二千のサイトにアフィリエイト広告を掲載したところ、ホームページの閲覧件数は三倍以上に急増、募金の件数、額ともに数十パーセント伸びたという。」

 このアフィリエイト広告方式、なんといっても「成功報酬型」広告なので、経費が無駄にならない点が魅力です。企業でも、ネット証券のE-Tradeは、証券取引手数料が低額なことで一時有名になりましたが、低管理コストを実現するため、TVなどのマスメディアでの広告を一切取りやめ、このアフィリエイト広告を中心に広報活動を展開しています。月間3万件の新規口座開設のうち、3000件はアフィリエイト経由で設置されるなど、非常に費用対効果が高いと評価しています。

 セーブ・ザ・チルドレンのこの「アフィリエイト広告」の取り組みは、このインターネット社会に無数にあるホームページやブログを自らの団体の「広報チャネル」として活用しているところが素晴らしいですね。

 セーブ・ザ・チルドレンのこのアフィリエイトプログラムですが、バリューコマース社との連携で昨年10月5日から開始しています(バリューコマース社プレスリリースから)。バ社によれば、13万サイトを越える提携ウエブサイトやブログを有するバ社にとっても、提携サイトに対して、ネットビジネスに取り組みながら同時に社会貢献する場を提供するという新しい試みとして位置づけています。

アフィリエイトショッピングというファンドレイズ

 セーブ・ザ・チルドレンのアフィリエイトへの取り組みですが、自らの活動の広告だけではありません。その逆、つまり企業広告を同NPOのホームページに掲載することで、「成功報酬型広告収入」にもつなげているのです。この点がいいですね。

 同NPOのホームページには、国際協力につながるネットショッピングのページがあり、そのページには、多くの民間企業のアフィリエイト広告が掲載されています。その広告バナーをクリックしてネットショッピングを行うと、売上金の2%とかがセーブ・ザ・チルドレンに成功報酬として支払われるという仕組みです。支援者の立場では、追加コストはかかりませんので、あくまで、売上金の中から広告掲載企業がNPOに成功報酬広告費を支払うというメカニズムです。

 ネット・ファンドレイジングのグット・プラクティスですね。

<b><今日の技>
 一、アフィリエイト広告は、広報費を抑えて、HPへのアクセスを増やす。
 一、自らのNPOで企業のアフィリエイト広告を掲載して、支援者のためのネットショッピングコーナーを設けることにより、広告収入を得る