マーケティングの世界でいう、1:5の法則と5:25の法則というのをご存知でしょうか。

1:5の法則とは、新しい顧客を開拓し、販売するコストは、既存顧客に販売するコストの5倍かかるという法則です。

5:25の法則とは、顧客離れを5%改善すると、利益が最低でも25%は改善されるという法則です。


NPOにおいても、過去の寄付者、支援者、会員というのは、活動を支える重要なリソースですが、ともすれば、そうした支援者の善意に甘えて、とおり一辺のコミュニケションしかしていないという場合があります。

例えば会員制度を有してるNPOの場合、毎年の会員継続率がどの程度あるのかを年次総会や理事会で必ず報告するというのをルール化してみてはどうでしょう。NPO経営において、寄付者や会員が離れているのを、「仕方の無いこと」と考えているとすれば、それは、経営リソースの非常に重大な損失を受け入れているということになります。顧客離れを5%改善するということは、単に5%顧客が、離れることを止めたという事実のみならず、そのNPOの顧客とのコミュニケーションがそれだけ改善しているということですから、そのほかの既存顧客も、そのNPOへのロイヤルティを高め、寄附金額を増加させたりする可能性もあります。その結果寄附収入を25%増加させることに繋がると考えても間違いではありません。

NPOの理事会や総会で、定期的に会員継続率や寄付者のリピート率を報告するだけでも、経営マインドの醸成に大きく貢献することとなると思います。